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旅行記 ~ 愛知戦国絵巻 Day3 #8 国宝白帝

maoP

2022年9月2日~5日の愛知旅行、第8話です。
旅行に出かける皆さまに向けたメモとしても役立てば幸いです。
拙い文章ですがどうぞお楽しみください…。
※本旅行はマスクや消毒などの感染対策を十分に実施した上で敢行しています。
※執筆日:2022年11月5日

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第8話:国宝白帝

木曽川に映える城

日本においては、戦国・江戸の世から存続しており価値が高いとされるため国宝に指定されたお城が5つある。
姫路城、彦根城、松江城、松本城。そして今回紹介する「犬山城」の5つだ。
愛知県の北東部、ほぼ岐阜県のような場所にあるのが犬山の町である。

愛知周辺を走る名鉄こと名古屋鉄道は、それはまぁ憎いほど非常に便利な交通機関で、
愛知県の南の知立からでも犬山方面に乗り換えなし1本で行くことができる。
知立駅
▲新鵜沼行の快速特急で高速移動
犬山方面まで直接足を延ばす列車はあまり多くはないが、それでもいくつか走っているだけでもよいものである。
私の利用した知立駅からはだいたい1時間弱、名古屋の中心部からだと30分程度で行ける。
木曽川
▲新鵜沼の手前
列車は終点新鵜沼駅の手前で木曽川を渡る。
これが愛知と岐阜を隔てる川で、一旦岐阜県に片足突っ込んだ後、徒歩で愛知へ舞い戻り犬山城へ向かう形となる。
新鵜沼駅
▲新鵜沼駅に到着、パノラマカーが見える

新鵜沼駅から南下し、昔は線路と道路共用だった橋を渡り愛知県へ戻る・・・前に、
1つ見ておきたい景色がある。
犬山城
▲木曽川を隔てた先に見える城
木曽川を越えた先の小さな山に小さな建造物が立っているのが見える。
あれこそまさに今回の目的地の1つである犬山城である。
本来は新鵜沼1個手前の犬山遊園駅で降りるのが最寄りなのだが、この景色を見たいがために新鵜沼駅まで向かったのだった。
この木曽川の対岸から、例えば桜咲き誇る季節の犬山城の1枚を見たことがある人も多いのではないだろうか。

国宝・犬山城

木曽川にかかるツインブリッジを渡り、愛知県に突入し犬山城を目指す。
この日はやはり暑かったのでなるべく日陰になるような場所を歩きつつ、しかし汗は滴るのでタオルで適宜拭いていく。
犬山城
▲東方面から犬山城を見る
天気がいいので写真を撮るには絶好なのだが、いかんせんまとわりつく暑さがそれを帳消しにする。

犬山城へ向けて最後の坂を上がると、なにやら神社がこんにちは。
針綱神社
▲針綱神社へやってきた
こちらは「針綱神社」(はりつな)という神社で、1000年以上の歴史がある伝統的な神社なのだ。
犬山城へ向かう方法はいくつかあるが、そのうちの1つが、この針綱神社の境内を通るルートである。
針綱神社
▲針綱神社の拝殿
犬山城へはこの神社の左脇を通ってさらに階段を上っていく。

途中右手に券売り場があるので入場券を購入。
いくつかセット券があるが、今回は単品で犬山城だけのチケットを選んだ。
(とはいえこの後どんでん館を訪れたのでセット券を買っておけばよかったなーと思うなどと)
犬山城
▲立派な門構え
買ったチケットを見せて検温などを済ませ、いよいよ犬山城とご対面だ。
犬山城
▲これが国宝犬山城だッ
犬山城はさほど大きなお城ではないものの、戦国時代は交通の要衝にあったため、
信長軍をはじめとした数々の武将がこのお城を取り合った。
小牧長久手の戦いでは池田恒興が陣を構えた城として、戦国ファンの間でも非常に有名である。
犬山城
▲間近で見る犬山城
犬山城は別名「白帝城」とも呼ばれている。
木曽川沿いの山の上に立つ光景が、中国・長江沿いにある白帝城を思わせるために、
李白の詩に影響された人物が命名したとされている。

さっそく中へと入っていくことにしよう。
他の城の例に漏れず、ここも靴を脱いで袋に入れたうえでの探索となる。
犬山城城内
▲犬山城の石垣
入って早速巨大な石垣とご対面。
ここまで間近で石垣を見られるのも珍しいものだ。
犬山城城内
▲中はかなり暗いので足元に注意
国宝ということで管理も厳重であることや”ありのまま”を遺すためか、中にはあまり展示物はない。
松江城はそこそこ色々あった気がするが。。。
まぁ犬山城はそこまで大きい城ではないため、展示しようにもあまり物を入れられなかったのだろう。
犬山城城内
▲お城を模したモニュメント
これは国宝に共通することなのかと言いたくなるが、階段がかなり急である
姫路はそこそこ、松江は普通、松本はかなりエグい傾斜、と記憶しているが、犬山の階段は松本のそれに近い。
犬山城城内
犬山城城内
▲70度くらいありそうな傾斜の階段
靴を脱いでいるので、滑り止めと手すりをうまく活用して慎重に上り下りしたいところ。

いくつかの階段ミッションをくぐりぬけた強者たちは徐々に上層へと到達する。
犬山城城内
▲薄暗い城内に差し込む光
中はかなり蒸し暑く、扇風機が一生懸命風を起こしていたがまさしく焼け石に水状態だった。

そしてついに最上階の欄干から、犬山の街を見下ろすご褒美へありつく。
どこかの旅行記でも書いたが、やはりこの天守閣から街を見下ろすという行為が実にたまらなく好きである。
犬山城からの景色
▲南方面
まずは南方面の景色。犬山城入口の広場と、低くなだらかな山々が見える。
さすがに名古屋のビルまでは見えない。清州城からでも結構小さかったからな。
犬山城からの景色
▲西方面
こちらは西方面、関ケ原を望む方向。真正面に見えるのは伊木山、木曽川だ。
犬山城からの景色
▲北方面
北方面は木曽川の上流方向を眺めることができる。
谷をえぐった木曽川に沿って標高を上げていけば、下呂温泉、そして高山の街にたどり着くはずだ。
犬山城からの景色
▲東方面
最後に東の方角。山の上に建てられた大きな建物は大聖寺というお寺である。
また左端っこに小さく見えている観覧車は日本モンキーパーク、という具合だ。

犬山を取り囲む景色は一変してしまっただろうし、木曽川の流れも昔と今では大きく違うだろう。
当時の武将たちはこのお城からどのような気持ちで景色を眺めていたのか、
毎回ではあるが、天守閣の欄干に立つたび、歴代の猛将たちに思いを馳せてしまう。

犬山の稲荷さん

犬山城の天守閣を後にして広場にある売店へ足を運び、ちょっとばかし納涼を。
土産店のかき氷
▲暑い日にはかき氷しか勝たんな!
いくらか人が座っていたが1か所椅子が空いているところを確認し、注文したかき氷をテーブルに置いてよっこらしょ。
今回はメロン風味の、緑色のかき氷だ。
結構な大きさを誇っており、半分くらいまで氷を詰めてシロップをかけて、そしたらまた氷、シロップ・・・という工程を踏む。
さすがに上にかけるだけでは中盤以降はただの氷だからな、そこはしっかり配慮されていた。

最後に犬山城のすぐ近くにある稲荷神社を軽く紹介しよう。
それが「三光稲荷神社」という神社である。
三光稲荷神社
▲三光稲荷神社(裏側)
稲荷神社ということで規模こそ違えど、たくさんの朱塗りの鳥居が出迎えてくれる。
三光稲荷神社
▲稲荷神社はこうでなくては
真っ赤な鳥居が隙間なく建てられている様は圧巻。
人が集っていたので写真は撮れなかったが、ハート型の絵馬があるのがこの神社である。

こちらが拝殿。
三光稲荷神社
▲三光稲荷神社へ参拝
本来の正式な(?)入口へ。
三光稲荷神社
▲この神社も通り抜けできる
赤い鳥居の先の、ちょっと角度のついた階段がなんとも風情をかきたてる。
針綱神社同様、この神社も犬山城へ向かうためのルートとして使うことができる。
三光稲荷神社
▲真っ赤な幟も忘れずに
神社自体が1つの観光スポットになっているのでかなりたくさんの人、特に女性でにぎわっていたのが印象的だった。

新鵜沼駅で下車してから犬山城を一通り見るとだいたい1時間くらいの所要時間である。
新鵜沼駅から犬山城までは20~30分くらい見積もるとよいだろう。
次は織田有楽斎の庭園を見に行くとしよう。

第1話:熱田神宮
第2話:岐阜公園
第3話:稲葉山城
第4話:桶狭間戦
第5話:家康所縁
第6話:炎夏岡崎
第7話:徹頭徹尾
第8話:国宝白帝
第9話:有楽斎庭
第10話:犬山城下
第11話:関ケ原・東軍
第12話:関ケ原・西軍
他の旅行記はこちら