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旅行記 ~ 愛知戦国絵巻 Day2 #6 炎夏岡崎

maoP

2022年9月2日~5日の愛知旅行、第6話です。
旅行に出かける皆さまに向けたメモとしても役立てば幸いです。
拙い文章ですがどうぞお楽しみください…。
※本旅行はマスクや消毒などの感染対策を十分に実施した上で敢行しています。
※執筆日:2022年10月31日

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第6話:炎夏岡崎

色々あってこちらに手が回らず、
前回の5話からかなり時間が空いてしまったが、思い出せる限り思い出して書いていくことにする。

からくり時計

六所神社から東岡崎駅に戻り、バスを使って岡崎公園へと移動。
東岡崎駅から岡崎公園は1km程度の道のりのため歩ける距離だが、
この日は35度近くとかなり暑かったため、極力涼しく移動できる選択肢を選んだ結果バスになった。
岡崎公園
▲大々的に家康生誕の地であることを宣伝する
岡崎城は岡崎公園という大きな公園の中に保護される形で遺されている。
岡崎城の二の丸などをそのまま公園として整備した格好なので、
岡崎公園 大手門
▲大手門
岡崎城の大手門が公園の入り口になっている。さすが立派な門構えだ。
岡崎公園 園内図
▲園内図。かなり広め
左手脇には園内の様子を示した地図板が置かれている。
大手門から道なりに岡崎城まで歩くと350m程度。まぁそんなものだろう。

園内に入ってまず目に入るのは涼しげなかき氷の旗がはためく売店。
岡崎公園 ひょうたんや
▲ソフトクリームやかき氷の旗を見ると夏を感じるな
このときは帰りに寄っていこうと思っていたのだが、岡崎公園は大手門とは反対側の出口にも抜けられるようになっているので、
すっかりこの売店を訪れることを失念していた。
かき氷は食べたいときに食べるべし、であるな。
そしてその奥に見える、徳川の家紋を設えた白色の立派な建物が歴史博物館だ。
岡崎公園 三河武士のやかた 家康館
▲「三河武士のやかた 家康館」という建物
しかしこの時は翌年に控えた大河ドラマに向けた改装工事を行っており、入ることができなかった。無念である。
岡崎公園 本多忠勝
▲本多忠勝の像
博物館のすぐ近くには、本多平八郎忠勝公の立派な像が立っている。
戦国時代が好きな人にとってはお馴染みの本多忠勝。
家康の幼いころから死ぬときまで家康に仕えた、まさに家康の忠臣と呼ぶに相応しい猛将だ。

そんな岡崎公園には、小さな時計塔(=からくり時計)が建立されている。
岡崎公園 時計塔
▲不思議な時計塔だ
岡崎公園 時計塔
▲時計塔の紹介石碑
時計塔の傍らに置かれている石碑を見てみると、なるほど、上演時間が設定されている。
9時から18時の間、毎時0分、30分に何かが始まるようだ。
タイミングよくちょうど10時59分だったため、何が『上演』されるのか、見届けてみることにした。
すると11時ちょうど、前方から順に時計の部分が扉のように徐々に開き、
岡崎公園 時計塔
▲時計が、、、開いた・・・!?
中に何やら1体の人形が配置されている様が露わになった。
岡崎公園 時計塔
▲からくり人形が能を舞う
このからくり人形は徳川家康であり、上演時間になると、家康人形が能を舞うからくりが披露されるのだ。
からくり人形といえば犬山が有名だが、この人形も犬山の技師に作らせたものだろうか。
岡崎公園 時計塔
▲からくりも踊り狂う家康もどちらも一見の価値あり
何はともあれ3分ほど踊り狂った家康は最後に1句読み、また最初と同じように、徐々に奥へと引っ込んでいった。
気づけば親子連れで周囲には人だかりができていた。

家康の生まれ居城

岡崎城は徳川家康が生まれ育った城である。
そのため、先ほどの時計塔然り、公園内のあちこちに家康の像が置かれている。

まずは二の丸の端っこに置かれている「しかみ像」。
岡崎公園 しかみ像
▲コミカルチックな顔の家康である
家康は1572年、上洛を目指す武田信玄と三方ヶ原の地でぶつかった(三方ヶ原の戦い)が、信玄の圧倒的な力の前に大敗を喫した。
その時の顔を模したものがこのしがみ像だといわれている。
徳川美術館にはこれと同じ表情をした絵が所蔵されているという。

岡崎公園 庭園
▲小さな庭園
能楽堂を右手に見つつ南下すると、小さな像が2つ。左は子供のようだ。
左には竹千代、右には家康公と書かれている。
岡崎公園 家康公・竹千代像ベンチ
▲家康公・竹千代像ベンチ
家康は、子供の頃は竹千代と呼ばれていた。つまりこれは家康の子供と大人を可愛らしく模した像だということだ。
この石自体はベンチ仕様になっており、竹千代と家康の両隣に座ることができるようになっている。
その竹千代ベンチの近くからは、岡崎城の後姿を拝むことができる。
岡崎公園 岡崎城
▲岡崎城を後ろから眺める
ベンチを後にして少しばかりの坂を登っていく。
岡崎城の周りにはぐるりと太く大きな堀が張り巡らされている。
岡崎公園 堀
▲すっかり草にまみれた堀
今は苔や草で石垣もほぼ見えないような状態になっているが、
戦国時代は水が張り巡らされ、敵の行く手を阻むと同時に壮観な眺めだったに違いない。

岡崎城までもうすぐ、といったところで、なにやら白を基調とした神社が現れる。
岡崎公園 龍城神社
▲龍城神社
これは「龍城神社」という神社で、家康を祭神とし、本多忠勝を祀った神社なのだ。
ありとあらゆるところで徳川家康の『気』を感じることができるのが岡崎公園の特徴といえよう。
岡崎公園 神馬
▲颯爽と描ける様が実にかっこいい
神社の鳥居のそばには、六所神社でも見た神馬が堂々と立っていた。

ちなみに肝心の岡崎城はこのありさま。
岡崎公園 岡崎城
▲工事中の岡崎城
これでは近づくこともできないのでこのアングルが精いっぱい。
2023年1月20日まで休館である、歴史博物館ともども、また時を改めて訪れることにしよう。

ベビーカステラ

ちょうどお昼前で小腹がすいてきた頃合い、
少しばかり本丸をうろうろしていると、なにやら売店の前でカステラの文字が躍る。
岡崎公園 売店
▲売店のメニューが立ち並ぶ
なるほど、岡崎の最高級の卵を使ったベビーカステラ・・・ゴクリ
抑えきれず店内に入ってみると、客はおらず空席状態であった。
売店の表で見たベビーカステラを注文し、600円お支払い。しばらく座って待つことにする。
岡崎公園 売店
▲扇風機の風が少しばかり体に触れる
待つこと2分程度でカステラが出来上がり。カウンターで受け取り、席に戻って写真をぱしゃり。
岡崎公園 ベビーカステラ
▲オカザキベビーカステラ
袋の透明部分から覗く真ん丸なカステラが実においしそうだ。
食べてみると、カステラなので多少はぱさぱさするものの、最高級の卵を使っているからか濃厚な味わいでとてもうまい。
カステラは18個入りだったがあっという間に食べつくしてしまった。

最後は岡崎城の東側から乙川の方面へ抜けて、探索終了。
岡崎公園 乙川
▲岡崎市街を流れる乙川
涼を感じられる風景も、さすがにこの暑さには勝てず、、、そそくさと中岡崎駅へと移動するのであった。

第1話:熱田神宮
第2話:岐阜公園
第3話:稲葉山城
第4話:桶狭間戦
第5話:家康所縁
第6話:炎夏岡崎
第7話:徹頭徹尾
第8話:国宝白帝
第9話:有楽斎庭
第10話:犬山城下
第11話:関ケ原・東軍
第12話:関ケ原・西軍
他の旅行記はこちら