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旅行記 ~ 愛知戦国絵巻 Day1 #2 岐阜公園

maoP

2022年9月2日~5日の愛知旅行、第2話です。
旅行に出かける皆さまに向けたメモとしても役立てば幸いです。
拙い文章ですがどうぞお楽しみください…。
※本旅行はマスクや消毒などの感染対策を十分に実施した上で敢行しています。
※執筆日:2022年9月13日

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第2話:岐阜公園

岐阜の昼下がり

岐阜という地名はもともとは中国のもので、織田信長が斎藤龍興から稲葉山城を奪ったあと、
天下統一を始める際、井口(いのくち)という地名から改めたのが始まりとされている。
※信長の配下の僧侶が命名した説もあり
岐阜城に展示されている資料では、中国の故事と孔子の生誕地から取ったと書いてあった記憶があるが、
とにかく中国の影響を受けて命名された地名なことは確かなようだ。

そんな岐阜の地に到着したのは昼下がり。
さすがに朝から何も食べてなかったのでお腹が減っていたところ。
岐阜駅に併設されているショッピングモールに入り、お昼ご飯が食べられそうなお店を探す。
赤い鳥
▲鶏肉のお店、赤い鳥に入った
「赤い鳥」という鶏肉卸直営店に入り、案内されたのちメニューを手に取る。
ふむふむ、と眺める間もなく目に入ったのは、右上の店長一押しという文字。
ふわとろ 黄金の親子丼
名前から既に美味しそうなにおいが漂ってくるようだ。これは頼まないわけにはいかない。
赤い鳥「ふわとろ 黄金の親子丼」
▲目の前に出される親子丼
頼んでからものの3分ほどで煌びやかな親子丼が提供される。おお、これは確かに黄金だ。
卵も確かにふわとろですごかったが、個人的に驚いたのは鶏肉の弾力。
なるほどこれが直営店の実力というわけか。

岐阜駅で腹ごしらえを済ませ外に出てみると、圧倒的な湿気がまとわりつくように襲い掛かってきた。
駅前のバスターミナルはそんな猛暑の岐阜を網羅するバスが忙しなく行き交っていたが、
その中になにやら面白いラッピングをしたバスを発見。
信長のバス
▲信長のラッピングがされたバス
岐阜城を背景にキリッとした信長がこちらを向いているバス。
信長所縁の地ならではの、ご当地商品ならぬご当地バス。こういうものもまた旅の楽しみだ。
帰蝶のバス
▲帰蝶バージョンも見かけた
旅行記を書いてる途中に思い出したけど、そういえばこの信長バス、
出張に出かけた上司が撮ったのを見せてもらった記憶があるな。。。

岐阜公園を歩く

岐阜駅前のバスターミナルから岐阜公園へ行くには、間違いなくバスが便利である。
岐阜駅から遠いところにある12、13番を発着するバスが岐阜公園を経由してくれるバスだ。
そしてバスを使うにあたって便利なパスを1つ紹介しよう。
それが「ぎふ登城きっぷ」である。
ぎふ登城きっぷ
▲緑色の両開きタイプのパス
220円の区間を自由に乗り降りでき、金華山ロープウェーと岐阜城の入場券までついてきた、
まさしく岐阜城を訪れるためだけに発売される切符なのである。
価格は1400円だが、各所で切符を買うよりも手間もなく安く済む。
ちなみにロープウェーと岐阜城では、登城きっぷと本来の乗車券或いは入場券とを引き換えをする形になる。

バスは15分ほどで岐阜公園最寄りのバス停に到着。
岐阜公園歴史博物館前バス停
▲岐阜公園歴史博物館前バス停
往路と復路ではバス停の位置が少し違うので、下りたあとにバス停の場所を確認しておくとよい。
岐阜公園前
▲岐阜公園手前のT字路
岐阜駅へ戻るバスが発着するバス停は、岐阜公園手前のT字路の南。上記のT字路写真でいうと、右側にバス停がある。
岐阜公園から岐阜駅方面へ向かうバスはすべて岐阜駅を通るので、帰りはとりあえず来たバスに乗ればよい。
平日真昼間でも5分~10分に1本のバスがあるので、然程待つこともなく岐阜駅へ戻ることができる。
交通の便としては実に申し分ない。

さて、帰りのバス停を確認したところで、本話の本題である「岐阜公園」へ。
岐阜公園
▲岐阜公園、噴水がお出迎えだ
噴水から少し進み右手には、信長の公居館跡がある。
岐阜公園 織田信長公居館跡
▲この上に公居館があったという
公園内には大きな日本庭園のような庭が整備されている。
岐阜公園 信長の庭
▲庭園としての価値は一級品か
これは「信長の庭」という場所で、信長をイメージして長良川から石を調達して作った庭園なのだという。
名前が実に紛らわしいが、2001年の公園の再整備時に作られたものなので、信長が生きていたときのものではない点に注意。
しかし庭園そのものは実に綺麗なので、それはそれとして一見の価値あり。

金華山ロープウェー

岐阜公園の東にはロープウェーの山麓駅がある。
岐阜城がある山を金華山というが、このロープウェーはその金華山のてっぺんにある岐阜城へ向かうためのロープウェーだ。
金華山の標高は329メートル、市内ど真ん中にある山としては、そこそこの高さがある。
そんな山の頂上へ向かう駅の入口には、ここ美濃でマムシと呼ばれた斎藤道三と、斎藤家の紋章が描かれた大きな幕が設置されている。
金華山ロープウェー山麓駅
▲戦国ファンなら興奮間違いなしの紋章
金華山自体は自力で登るための道も用意されており、だいたい2時間くらいで登れるらしいが、
ここは戦国時代には倣わず、産業革命に多大な感謝をして、ロープウェーで楽に頂上へ向かうことにする。

駅の中へ入ると、少し弱めの冷房が効いているようだった。
金華山ロープウェー山麓駅
▲入ると信長と帰蝶の顔出し看板がお出迎え
入ってすぐのチケット売り場で、先ほど買ったぎふ登城きっぷの一部を金華山ロープウェー乗車券と引き換えてもらう。
もちろん先払いしているので引き換えにかかる料金は0円だ。一瞬だけVIPの気分を味わえるのでおすすめである←

ロープウェーは15分間間隔で運行している。0分、15分、30分、45分だ。
併設されている土産物店で少しお土産を物色した後、ロープウェーへ乗り込む。
金華山ロープウェー山麓駅
▲金華山ロープウェー
しかしゴンドラ内に冷房があるわけではないので中の蒸し暑いこと蒸し暑いこと。。。
平日真昼間なこともあり、かように暑いこともあり、乗車する人は私を含め5組くらいであった。

ここのロープウェーはあまりラッピングで着飾らず、そのため窓が大きいタイプのゴンドラだ。
ゆえに景色を見るための障害物はほとんどなく、ゴンドラ内でどこを見渡しても大パノラマが広がる。
金華山ロープウェー
▲金華山に向け出発したロープウェー
この時点ではまだ岐阜公園とその付近に広がる住宅街を見るにとどまるが、
ロープウェーなのでここからの景色が非常に楽しみなところである。
道中、進行方向左手には三重塔が見える。
三重塔
▲1916年建立の三重塔
近づくことは難しいが、このようにロープウェーからその優美な姿を見ることができるだけでも価値のある、鮮やかな朱塗りの塔だ。

道中下りのゴンドラとすれ違った後、ロープウェーはわずか4分ほどで頂上に到着。
金華山ロープウェー
▲到着寸前の景色は実に圧巻だった
金華山の山頂駅からは、岐阜の街中と、その中を我が物顔で蛇行する長良川を見ることができる。
岐阜城の天守からも同じような景色を見ることができるが、
一番最初にロープウェーのゴンドラの中で感嘆の声をあげるのもまた一興よ。

第1話:熱田神宮
第2話:岐阜公園
第3話:稲葉山城
第4話:桶狭間戦
第5話:家康所縁
第6話:炎夏岡崎
第7話:徹頭徹尾
第8話:国宝白帝
第9話:有楽斎庭
第10話:犬山城下
第11話:関ケ原・東軍
第12話:関ケ原・西軍
他の旅行記はこちら