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旅行記 ~ 箱根三昧Day2 #9 青空と紫陽花と白き天守

maoP

2022年7月9日~12日の「箱根三昧」編、第9話です。
旅行に出かける皆さまに向けたメモとしても役立てば幸いです。
拙い文章ですがどうぞお楽しみください…。
※本旅行はマスクや消毒などの感染対策を十分に実施した上で敢行しています。
※執筆日:2022年8月10日

※初回はこちら
※前回(第8話:七夕の余韻)はこちら
※各話にはPCでは左のサイドメニューから、スマホでは最後部のメニューからも飛べます

第9話:青空と紫陽花と白き天守

堀と2種の橋

徒歩 : 小田原駅9:30 → 小田原城9:45 前話では小田原城以外の小田原の街をさくっと紹介したので、
今回はついに小田原城とご対面である。
小田原駅から歩いておよそ10分程度でまず小田原城のお堀が見えてくる。
お堀端通り
▲涼を感じる
お堀の前の通りにはたくさんの木々が植えてあり、
この日は暑かったものの木陰に入ると非常に涼しい風が服の合間を通り抜けていった。
小田原城 お堀
▲小田原城のお堀
城を取り囲むお堀は、城によって長さも幅もまちまちであるが、小田原城のものは比較的幅が広い。
城下町含め戦国時代最大の難攻不落の城と謳われた城の名残ということであろう。

小田原駅側からくると最初に目に入る赤い橋は「学橋」。
小田原城 学橋
小田原城 学橋
▲真っ赤な学橋
この橋からでも城内に入ることはできるが、馬出門などを見逃してしまうので、ここは敢えてスルーすべし。
お堀に沿ってしばらく歩き、お堀の反対の端までくると、馬出門土橋と遠くに学橋が見える。
小田原城 お堀
▲2本の橋が重なって見えるポイント
この手前に見える馬出門土橋から中に入るのがよき。

白塗りの門

お堀にかかる馬出門土橋を渡り、小田原城の入口へ。
まず見えるのは「馬出門」。
馬出門
▲馬手門がまず登場
馬出門
▲馬手門の案内板
三の丸から二の丸に向かう大手筋に位置する門。
その名の通り馬が出る門ということで、正規の登城ルートとなる。
馬出門を裏側から、つまり城内側から見ると、
土手と手すり(?)が整備され、その先には鉄砲や弓を放つための無数の穴が備えられているのがわかる。
馬出門
▲第一関門となる門なので守備は万全
門を越えるとさらにもう1つ門がある、こちらが「内冠水門」。
馬出門と同じく、曇り1つない真っ白な門構えである。
内冠水門
▲内冠水門

2つの門をくぐって城内へと侵攻(?)すると、すぐ近くに詳細な案内板が建てられている。
天守への行き方もオレンジ色の矢印でわかるようになっている親切っぷりだ。
小田原城の案内板
▲小田原城の案内板
ここはおとなしく案内板の通りに進んで、天守閣へと進んでいく。

お堀を越えた二の丸のほうに位置するのが「銅門」(あかがねもん)、
そして銅門へ向かうため架かる橋が「住吉橋」。
銅門
▲お堀と銅門
銅門は明治5年に解体されてしまったらしく、今残っているのは昭和58年に復元されたものだそうだ。
橋を渡り銅門へより近づくと、非常に大きな門であることがわかる。
銅門
▲大きな銅門
普段私たちが家などにイメージする門とは少し違うようだが、それもそのはず。
石垣を枡形に積んで、仕切り門や櫓門などを組み合わせた「枡形門」と呼ばれる形なのだ。
四角形の箱のように作られた石垣、門、階段そのすべてを併せ1つの門となっているのである。
その銅門には期間限定で入ることができ、中の様子をうかがい知ることができた。
銅門
▲後北条氏一族の会議の様子が再現されている
実際にこの場所で会議をしたということはあり得ないだろうが、
人形の足元の氏直や氏政の字を見ると心が否応にも踊るのは、戦国ファンならでは。
銅門
▲銅門の構造を示す模型もある

天守閣の方へ歩みを進めるにつれ、緑が多くなっていき、階段の段数も増えていく。
緑の中に白く咲き誇るのは紫陽花の花。
小田原城
▲天守閣への道はもう少し続く

小田原城天守閣

階段を上ると「常盤木門」が登場。
今までの門と似たような形だが、こちらはコの字型に門が造られている。
常盤木門
▲常盤木門
この常盤木門をくぐると、ついに、、、
小田原城天守閣
小田原城天守閣
▲小田原城の真っ白な天守閣見参!
姫路城の白さを彷彿とさせるような、真っ白な小田原城が現れた。
石垣の高さは11.5メートル、天守閣の高さは27.2メートルで併せて38.7メートルの高さを誇る。(小田原城公式サイトより引用)
天守閣はすぐそこに見えるが、入るためにはもう一苦労。天守閣南側に備え付けられた階段を上ると、天守閣へ入ることができる。
入館は16時半まで、年末年始はお休みで、510円のお支払で天守閣を見学できる。

小田原城の中は整備された博物館のようになっており、当時の面影は5階にのみ残されている。
木造の急な階段は基本的にないので、他の城も巡っている人からすると少し物足りないかもしれないが、
まぁこれはこれで、こういうお城があってもいいのではないだろうか。
小田原城天守閣
▲整備された階段
展示物は基本的に写真撮影ができなかった(はず)なので手元には残っていない、悪しからず。
展示の内容としては、後北条氏の始まりである伊勢宗瑞氏から、豊臣秀吉によって滅ぼされるまでの歴史が主となっている。
秀吉による小田原城包囲を北条側から見たときの様子を纏めた資料、ビデオは戦国ファンなら必見。

最上階5階には江戸時代の天守に安置されていた仏像の1つという「摩利支天」が展示されている。
小田原城天守閣 摩利支天
小田原城天守閣 摩利支天
▲摩利支天の展示
そして天守閣で忘れてはならないのが、最上階からの眺望。
小田原城天守閣からの眺め
▲海側、真鶴方面を望む
小田原城天守閣からの眺め
▲山側、江戸方面を望む
小田原は海に面した街ということもあり、天守閣からは太平洋(相模湾)を望むことができる。
しかしパッと見て「ん?」と思う方もいるかもしれないが、
小田原は大きな街なのにもかかわらず、高層ビルがないことがわかるだろうか。
これは小田原城の高さを越えるビルを建ててはならない、という市の取り決めがあるためなのである。
小田原城のある街という誇りが、城のある景色・景観を守るということにつながっているのだろう。

最後に小田原城天守閣、青空、そして鮮やかな紫陽花の花のスリーショットで小田原城とお別れ。
小田原城天守閣
▲小田原城、またいつか
魅力に引き込まれて後北条氏の本も買ったし、展示の内容も充実。大満足の小田原城訪問であった。
しかし実は小田原城にある施設の半分も紹介できていないのが、この城址公園の末恐ろしいところなのだ。。。

第1話:箱根への旅路
第2話:登山鉄道の本気
第3話:ゆるり大涌谷
第4話:海賊船出港
第5話:杜の箱根神社
第6話:往年の関
第7話:正月の面影
第8話:七夕の余韻
第9話:青空と紫陽花と白き天守
第10話:天空の社殿
第11話:箱根に休らう
第12話:戻り梅雨と最乗寺
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