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旅行記 ~ 箱根三昧Day1 #4 海賊船出港

maoP

2022年7月9日~12日の「箱根三昧」編、第4話です。
旅行に出かける皆さまに向けたメモとしても役立てば幸いです。
拙い文章ですがどうぞお楽しみください…。
※本旅行はマスクや消毒などの感染対策を十分に実施した上で敢行しています。
※執筆日:2022年8月8日

※初回はこちら
※前回(第3話:ゆるり大涌谷)はこちら
※各話にはPCでは左のサイドメニューから、スマホでは最後部のメニューからも飛べます

第4話:海賊船出港

一路芦ノ湖へ

箱根ロープウェイ 桃源台行 : 大涌谷駅 → 桃源台駅 大涌谷を堪能した我(前話参照)は、続けて桃源台に向けてロープウェイに再び乗り込む。
桃源台というとなんだかふわっとしているが、要は「芦ノ湖行き」のロープウェイということである。
大涌谷駅
▲桃源台行のロープウェイ
ここでもはこねフリーパスを見せるだけで乗ることができる。
大涌谷ではロープウェイは直通していないので、
大涌谷に用がない(そんな人はまぁいないと思うが)場合でも、一旦大涌谷駅で降りて乗り換えをしなければならない。

ロープウェイには私含め3組が乗り込み、大涌谷をゆっくり滑り出す。
通気口から小鳥のさえずりが聞こえてくる、落ち着く空間だ。
箱根ロープウェイ
▲箱根の森林が眼下に広がる
箱根ロープウェイは、途中姥子駅(うばこ)で客扱いをする。
姥子駅で1組の乗客が降りた後、ドアを閉めて続けて桃源台へ一気に下る。
こういういわゆる『途中駅』がロープウェイにあるのは、実に珍しいのではないだろうか。
その姥子駅を出て3~4分ほどすると、目の前に芦ノ湖が見えてくる。
箱根ロープウェイ
▲遠くに芦ノ湖
芦ノ湖が徐々に大きくなっていき、大涌谷を出て約30分。
ロープウェイにしてはかなりの長旅を終えて、桃源台駅で下車。
箱根ロープウェイ
▲ささやかなお出迎え
桃源台駅は階段を下るとさっそく芦ノ湖が見える。
さて、その芦ノ湖に泊まっている、次の乗り物の乗り場へ行くとしようか。

箱根の海賊船

桃源台駅を降りて続けて乗るのは、「箱根海賊船」である。つまり船である。
箱根を象徴する芦ノ湖を縦断する船が、1日複数便出ているのである。
箱根海賊船
箱根海賊船
▲停泊している海賊船
海賊船とは名ばかりで、別にバイキングが乗っているわけでもないし海賊が中でどんちゃん騒ぎしているわけでもない。
だがこういうのは小さいころからの浪漫というのだろうか、なんかそういう厨二心みたいなものがくすぐられるのである。
それに子供たちは乗船するなり大変に喜んでいるので、まぁ細かいことは気にしたら負けなのだ。

船の中には海賊船を彷彿とさせるような、様々な仕掛けが施されている。
箱根海賊船
▲立派な帆がかかるのだろう
船の雰囲気はしっかり海賊船そのものだし、樽を模した椅子など雰囲気作りも抜け目がない。
そして客室2階には船長が座っている。青色の制服が実によく似合うものだ。
箱根海賊船
▲いかつい船長
現実的な設備の話をすると、
客室は2階まであり、1階から乗船するのだが、車いすやベビーカー用にエレベーターが配置されている。これは素晴らしい。
そして通常運賃に600円を加算すると特別船室に入れるというオプションがあったりする。
私は入らなかったので詳しいことは正直書けないが、
椅子が豪華なのと、船のデッキの前方側でよりよい景色を楽しむことができるようだ。

芦ノ湖縦断航路

おっと、そろそろ船の出航時間のようだ。
船は時季によって時刻表が変わるようなので、適宜箱根ナビなどで確認しておくのがよい。 桃源台港
▲待合室にかかる出発案内モニター
私は運よく出発を待つ観光客の列の一番先頭に並ぶことができたが、
船内には椅子がたくさんあり大きなデッキもあるし、確実に座りたいなら600円課金すればいいだけなので、
正直ここで早く並ぶとかそういうのは気にしなくてよい。

箱根海賊船 元箱根港行 : 桃源台港12:30 → 元箱根港13:10 船はゆっくりと桃源台の港を出港する。
私はまず椅子に座って、のんびりと窓から景色を眺めることにした。
箱根海賊船からの景色
▲桃源台の港が遠く離れてゆく
船内の椅子の写真は撮り損なってしまったのだが、
基本的に木でできており、3人~4人くらいが掛けられる横幅がある。
船内にびっしり備え付けられているので、人が座り切れないということはなかなか起こりえないだろう。

しばらくすると黄金色に輝く船が遠くをすれ違っていく。
箱根海賊船からの景色
▲クイーン芦ノ湖号
箱根海賊船には実はいくつか種類があり、黄金に輝く船が「クイーン芦ノ湖」。
上記にあげてきた青色の船が「ビクトリー」。
そしてこのあと船体の写真をあげるが、私が乗った赤色の船が「ロワイヤルⅡ」である。
箱根ナビからフォトギャラリーなんかも見れるので、興味があるならそちらも併せて参照頂ければ。

船はのんびりと、、、ではなく、割と速度を出して芦ノ湖を北から南へ縦断していく。
デッキに出てみると、曇天模様ということもあってか風がかなり強く吹き込んでいた。
箱根海賊船からの景色
▲芦ノ湖を眺める
芦ノ湖の上を走る船からは、芦ノ湖のまわりに立つ立派な観光ホテル群も眺めることができる。
上の写真で見える赤紫の屋根の建物は(おそらく)小田急山のホテルであろう。
そのホテルを左手に見つつ、船は恩賜箱根公園のある、芦ノ湖に突き出た半島の南側を通る。
道中では別会社の芦ノ湖遊覧船の船ともすれ違った。
箱根海賊船からの景色
▲真っ白な船体は芦ノ湖遊覧船
船はまず25分で箱根町港へ到着。
桃源台を出た船は、まず箱根町港へ向かい、客の乗降を済ませたら続けて元箱根へ向かうのである。
箱根町でたくさんの人が降りて、そして乗ってきた。
私と同じく元箱根にそのまま向かう客も、もちろん大勢いた。
箱根町港
▲箱根町港へ到着
真っ赤な海賊船は箱根町港を出港。
箱根町港の係員さんが船に手を振っていたので、デッキにいた私も思わず手を振り返す。
係員さんがマスク越しに笑っているように見えたのは気のせいじゃなかったはずだ。

箱根町港を出た船は恩賜箱根公園の外周をぐるっと回るようにして、元箱根港へ向かう。
道中では箱根神社の真っ赤な鳥居が見える。
芦ノ湖の湖上を走る船からの絶景ポイントの1つであり、同時に船を撮影するのにも最高な撮影ポイントの1つでもある。
箱根海賊船から箱根神社の鳥居
▲箱根神社の鳥居
神社が見えると元箱根港ももうすぐそこ、つまり海賊船の旅も終わりというわけだ。
元箱根港
▲元箱根港に到着
下船の支度を整え・・・とはいえ鞄1つの状態ではあるが、40分の船旅を終え港へ降り立つ。
振り返って、乗船した船の写真をぱしゃり。
箱根海賊船
箱根海賊船
▲乗船したロワイヤルⅡ
船は続けて桃源台の港へと向かう。
海賊船は3種類の船と3箇所の港で、観光客を載せ回り続けていくのであった。

第1話:箱根への旅路
第2話:登山鉄道の本気
第3話:ゆるり大涌谷
第4話:海賊船出港
第5話:杜の箱根神社
第6話:往年の関
第7話:正月の面影
第8話:七夕の余韻
第9話:青空と紫陽花と白き天守
第10話:天空の社殿
第11話:箱根に休らう
第12話:戻り梅雨と最乗寺
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