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旅行記 ~ 箱根三昧Day1 #3 ゆるり大涌谷

maoP

2022年7月9日~12日の「箱根三昧」編、第3話です。
旅行に出かける皆さまに向けたメモとしても役立てば幸いです。
拙い文章ですがどうぞお楽しみください…。
※本旅行はマスクや消毒などの感染対策を十分に実施した上で敢行しています。
※執筆日:2022年8月1日

※初回はこちら
※前回(第2話:登山鉄道の本気)はこちら
※各話にはPCでは左のサイドメニューから、スマホでは最後部のメニューからも飛べます

第3話:ゆるり大涌谷

のんびり山登り

前話で箱根登山鉄道を使い、箱根湯本から強羅に移動。
今回は大涌谷を目指すため、ケーブルカーとロープウェイを乗り継いで箱根の山をさらに登っていく。
ここで効率の話をすると、箱根湯本から大涌谷へはバスが一本出ており、正直こちらのほうが早く安い(はず)。
だが正直それだけだとなんか物足りないというか、頑張って登った感が薄いというか。
まぁ帰る時は別にバスでもいいのだが。

箱根登山鉄道 早雲山行 : 強羅駅10:20 → 早雲山駅10:31 さっそく強羅駅から急な勾配の対応に特化したケーブルカーに乗り込み、早雲山へ出発。
箱根登山鉄道
▲ケーブルカーも赤色で統一
箱根登山鉄道
▲強羅を出発しぐんぐん登っていく
ケーブルカーは土曜の場合始発が8時25分、また早雲山行の最終電車は18時20分発である。
また朝は1時間に4本あるが、昼以降は1時間に3本となり、本数が少し減るので注意。
山ということもあって、安全のため日が暮れることには全ての運行を終了するスタイルのようだ。
箱根登山鉄道
▲道中ではケーブルカー同士のすれ違いも見られる
早雲山までの間に駅は4つあり、例えば箱根強羅公園や美術館なんかが多くみられるエリアではあるが、
このあたりで降りる人はシニア層が多めで、それもごくわずかの下車人数であった。
そして私の乗っていた電車には、途中駅から乗車してくる人は皆無であった。

列車はおよそ11分で終点の早雲山駅に到着。
箱根登山鉄道
▲早雲山駅で下車
早雲山駅のまわりには特に目立った観光名所はないが、
早雲山駅のテラスからは箱根の別荘地を見下ろすことができる。
早雲山駅
▲目立ったポイントはないが、自然豊かな眺めを楽しめる
テラスには大きなテーブルが用意されており、カップルが自由にいちゃついていた。
まわりもカップルだらけなので一周廻って人目を気にしないで済むらしい、そういうものなのか。

ロープウェイもはこねフリーパスで乗り降り自由なので、
特に早雲山駅で切符を買ったりする必要はなく、フリーパス1枚でVIP対応のごとく全て通過できる。
早雲山駅
▲ロープウェイはこんなかんじでUターンしているのだ
早雲山駅
▲頑丈なゴンドラなので安心して乗れる
ゴンドラにはいくつか色があるようであったが、私が乗り合わせたのは赤色だった。
赤色に縁がある旅行なのかもしれない。
そんなロープウェイは、5~10人程度ずつに分けての乗車となる。
乗り合い形式ではあるがゴンドラ内は割と広々としており、ぎゅうぎゅう詰めとかそういうことになる心配は無用。
数十秒おきに次から次へと出ていくので、時間を気にしなくていいのもGOOD。

大涌谷

箱根ロープウェイ 大涌谷行 : 早雲山駅 → 大涌谷駅 ロープウェイの乗車時間はおよそ15分、結構な長旅である。
最初は緑が広がる、よく見られる光景が続く。
早雲山駅
▲薄い霧の出る箱根の山
しかしその見慣れた風景は不意に一変する。
硫黄の匂いが少しずつゴンドラの中にも立ち込め、車窓を見てみれば完璧にえぐり取られたかのような殺風景な岩肌が目の前に。
まさしく箱根が火山地帯であることのなによりの証跡。大涌谷は火口そのものなのである。
大涌谷
▲硫黄の匂いとともに黄土色の岩肌が現れる
大涌谷
▲ロープウェイとの歪な競演
岩肌には階段や物見やぐらのようなものが見えるが、基本的には立ち入り禁止のはず・・・である。
ちなみにこの岩肌が見えると、大涌谷の駅はもう数分で到着。
大涌谷駅
▲真っ黒な大涌谷駅
ロープウェイのゴンドラを後にして、ついに大涌谷に向き合う。
噴煙が立ち込める火口の様子が目の前を支配するかのように、広々と一面に広がる。
大涌谷
▲噴煙がもくもくと火口から上がり続ける
硫黄の匂いが辺り一帯を覆いつくし、
ときたま、煙が展望台のほうにも風に流され私の目の前を覆いつくす。
今まで見えていた緑あふれる景色からのあまりの変貌っぷりに、言葉を失ってただただあたりを見渡すしかなかった。
大涌谷
▲柵ぎりぎりから撮影
大涌谷
▲つつじの花の鮮やかさとの見事な対比

大涌谷駅は少し高い所にあるので、そこから階段を下りてもう少しあたりを散策してみる。
すると、駐車場や土産物屋さんなどが立ち並ぶエリアにたどり着く。
大涌谷
▲土産物屋さんが並ぶエリア
後ろの山々から平然とガスが出ている中、三角屋根のお店から人が笑ながらわらわら出てくる景色はなんとも表現しがたい、シュールさにあふれている。
このような場所でもたくさんの人々が商いをやっている、なんとも商魂たくましいものだ。

黒たまごを割る

先程の写真の右下にちらっと見えていた黒くて丸いなにか。
あれこそ、ここ大涌谷の名物「黒たまご」である。
黒たまご
▲黒たまごの案内
土産物屋に入り、早速黒たまごを購入しようと列に並ぶ。
黒たまごは5個で500円、名物にしては実にリーズナブルな値段で買うことができる。

土産屋さんの外には、明らかに黒たまごを楽しむ人達用に設けられたであろう休憩スペース、
つまりベンチとテーブルが数十人分用意されていた。
私も早速木のベンチに腰掛け、まずは黒たまごの袋と大涌谷の噴煙をセットに1枚ぱしゃり。
黒たまご
▲なかなかいい構図になったじゃろう?
さて早速卵を取り出してみると、これが実に熱い。出来上がりたてほかほかなのである。
卵は卵なので、普段料理をするのと同じ要領で卵をベンチに軽く打ち付けると、小さなひび割れができる。
黒たまご
▲黒卵に入る白いヒビ
やはり卵は卵なので、このひび割れを手でぱりぱりと剥いていくと、
中からは普段から実に見慣れた、卵白と卵黄がこんにちは。
黒たまご
▲殻で口を傷つけないよう丁寧に殻を剥いて食べる
外の硬い殻からは想像できないほどのふわふわした白身・黄身。まさしく温泉卵のそれである。
そしてこの黒たまごに一緒に同梱されているのが「」である。
塩を振りかけることで多少の味の変化を楽しむことができるというわけだ。
卵は5個あるので1人で食べるとかなりの分量になる。お昼ご飯としてはちょうどいい量かもしれない。
食べ終わったら近くのゴミ箱にぽいして終わり。間違ってもポイ捨てはしないように。

今度は黒たまごのモニュメントを前からしっかり撮影。
黒たまご
▲大涌谷に来たからにはやはりこれか
白い噴煙と黒いたまご、対照的な2種類の名物。堪能させて頂きました。

第1話:箱根への旅路
第2話:登山鉄道の本気
第3話:ゆるり大涌谷
第4話:海賊船出港
第5話:杜の箱根神社
第6話:往年の関
第7話:正月の面影
第8話:七夕の余韻
第9話:青空と紫陽花と白き天守
第10話:天空の社殿
第11話:箱根に休らう
第12話:戻り梅雨と最乗寺
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