旅行記 ~ 箱根三昧Day1 #1 箱根への旅路
maoP第1話:箱根への旅路
銀色のロマンスカー
東京都内から箱根へ向かう・・・東京都民や横浜・川崎に住む人からすれば実に普遍的な、
言ってしまえば「土日ちょっと箱根行かね?」みたいな雰囲気で行くところであることは重々承知している。
とはいえ、私のような北のへき地に住む人間にとってはそもそも東京にも数か月に1回しか来ないし、
そんな東京からどこかに行くという行動自体が実に「旅行」たらしめるものなので、
東京箱根の移動もいちいち旅行記に纏めないと気が済まない、というのを少しご理解して頂けると嬉しい。
こんな御託をだらだらと並べてもみんな帰ってしまうだけなので早速つらつらと書いていくことにしよう。
さて、旅の始まりの場所は新宿駅。
箱根に向かうのに使う列車は、もちろん小田急の花形特急ロマンスカーである。
▲新宿駅、ロマンスカーの案内表示が並ぶ
数日前に小田急のホームページからロマンスカーの予約をしていたので、
この日は時間的に滑り込みセーフではあったが、窓口で無事切符を購入することができた。
ロマンスカーホームへと上がってみると、ホームには既にロマンスカーの車両が出発の時を待っている。
▲ロマンスカーを記念にぱしゃり
小田急のロマンスカーに乗ることを(まぁ表現は過激かもしれないが)昔から夢見ていて、
それがこうして目の前にあっておまけにこれから乗るとなっても、不思議なものでなかなか実感がわいてこない。
さすがに前面展望を見れる場所の席は取れなかったので、今回は普通の席から。見ゆる車窓は右手側だ。
▲特急はこね53号、行き先は箱根湯本
▲車体に描かれた文字もかっこいい
▲証跡に切符もぱしゃり
列車は8時ちょうど、定刻通りに新宿駅を出発した。
箱根の旅の始まりを告げるそれは、ゆっくりとした特急列車らしい滑り出しであった。
移ろう車窓
小田急小田原線 特急はこね53号 箱根湯本行:新宿駅8:00 → 箱根湯本駅9:24
土日ということもあってもう少し混むかと思っていたが、朝早い便ということもあり乗車率は40~50%程度であった。
都内から気軽に行ける観光地ということもあり、車内はカップルや親子連れが多い。
箱根に1人旅で行こうとする人はなかなかレアなのかもしれない。
▲多摩川を通過
列車は早々に多摩川を通過。
このあたりは駅間距離も非常に短く、次から次へと駅が現れる。各駅停車の列車だとめちゃめちゃ時間かかるやつ。
列車は30分ほどで町田駅に停車。流石沿線屈指の大きな町ということもあり、沢山の人が乗車してきた。
▲町田駅で客を拾う
▲伊勢原の手前で相模川を通過
▲45分で伊勢原に停車
小田急線は伊勢原を過ぎると景色が徐々に移り変わってくる。
家々がまばらになると同時に次第に田畑が広がり、山も間近に迫ってくるように。
見えるのは箱根の山々というわけではないが、次第に都心から離れていくことを実感する。
▲伊勢原~鶴巻温泉間の車窓
なんてことを思っていたら、急にトンネルが増え、あっという間に山間部の車窓に変化。
見事な化けようである。
▲渋沢~新松田間の車窓
▲秦野市を流れる四十八瀬川を超える
渋沢駅~新松田駅の間を走っている間に右手に見える川は四十八瀬川。
この川は川音川と合流し、酒匂川に流れ、そして太平洋・相模湾へと注ぐ。
東京都心から1本で行ける路線で、わずか1時間でここまで山あいに入るものなのか、、、
などと思っていたが、新松田を出ると酒匂川に沿って再び市街地を走るように。
寝ていたら気づかないやつだなこれ。
箱根湯本着
小田原を出ると列車は箱根登山鉄道に入る。
急激に速度を落とし、箱根板橋、風祭・・・と、谷の間の小さな駅たちを通過していく。
▲風祭駅で列車交換、対向もロマンスカーだった
小田原を出てから約15分、新宿からは約1時間半で、ロマンスカーは箱根湯本駅に到着。
トップスピードで少なくない駅を華麗に通過する爽快感が味わえ、
そして景色の移り変わりも堪能できる素晴らしい路線であった。
▲箱根湯本の駅名標
▲車止め、山に向かう場合別の列車に乗り換える
箱根湯本駅ではたくさんの駅員さんなどが観光客のお出迎えをしていた。
さすがは一大観光地の光景、といったところか。
次回からは本格的に箱根の旅路をお届け。
今回はざっくり旅程を決めてきている。
まずは箱根登山鉄道に乗って強羅へ行き、続けてケーブルカーに乗って早雲山へ、さらにロープウェイに乗って大涌谷を目指すことにしよう。