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旅行記 ~ 箱根三昧Day1 #6 往年の関

maoP

2022年7月9日~12日の「箱根三昧」編、第6話です。
旅行に出かける皆さまに向けたメモとしても役立てば幸いです。
拙い文章ですがどうぞお楽しみください…。
※本旅行はマスクや消毒などの感染対策を十分に実施した上で敢行しています。
※執筆日:2022年8月9日

※初回はこちら
※前回(第5話:杜の箱根神社)はこちら
※各話にはPCでは左のサイドメニューから、スマホでは最後部のメニューからも飛べます

第6話:往年の関

通行許可証

徒歩 : 箱根神社13:40 → 箱根関所14:15 元箱根から箱根町のほうへ15分ほど森の中を貫く国道1号を歩くと、箱根関所への入り口が見える。
箱根関所
▲箱根関所への案内
江戸時代は街道にはいくつか関所が設けられていたが、
江戸から京へ向かうこの東海道も例外ではなく、各所に関所が設けられていた。
その中の1つ「箱根関所」が箱根にはあるのだが、それが2007年に復元され、箱根の観光の目玉の1つとなっているのだ。
国道1号――つまり東海道をわき道に逸れ関所のほうへもうしばらく歩いてみると、渋墨塗りの荘厳な佇まいの関所が現れる。
箱根関所
▲真っ黒なかっこいい関所が登場
箱根関所
▲近くには箱根関所の案内看板がある
近くに寄ってみてもう1枚撮影。
元箱根側は「江戸口御門」という。江戸の方の門だから江戸口、なるほどね。
箱根関所
▲往時を思わせるような雰囲気
関所の右手に小さな券売場が見えるかと思うが、そこで券を買うことができる。
箱根関所と箱根資料館の展示両方見れる券が500円、まぁこんなものだろう。
通過するだけではお金はかからないようだが、展示物を見る際には購入した券を改められる。いかにも関所らしい。
箱根関所
▲通行手形、これはさすがに今風にアレンジ

資料館は券売場の後ろにある通路から向かうことができる。
芦ノ湖がすぐ左手に見える資料館への道中は、少し木々に覆われる。
箱根関所
▲箱根資料館への道
箱根資料館
▲箱根資料館
箱根資料館の中は撮影禁止だったので写真はない、悪しからず。
そこまで大きな施設ではないので、だいたい10分あれば見て回ることができるだろう。
内容が気になる方は公式紹介ページから確認してみるとよい。

関所の展示

展示は資料館だけではない。
関所の通り道(いい表現が見つからないが。。。)の両脇には、当時を思わせる番所などが展示物として再現されている。
箱根関所そのものが大きな展示物であるということだ。
私が撮影したものをいくつか紹介しておこう。
箱根関所
▲罪人を留め置く獄屋
足軽の休憩所にある人形も精巧な作りである。
箱根関所
箱根関所
▲当時の番人たちも休憩が必要だったに違いない
関所の右手側では定番人の展示がある。
藩から雇われ箱根関所に住んでいる人たちで、旅人の通行改めなどを行っていたという。
箱根関所
箱根関所
▲いかにも偉そうな番人たちだ
関所は基本的に女子(おなご)を通すことはできず、通る場合も髪の毛の中も徹底的に調べられたそうだ。
そしてこのあたりに住む女子が無断で通過しようとして捕まり処刑されたというお話も残っている。
今とは比べ物にならない価値観、そして世界観である。

芦ノ湖を見下ろす見張り台

さて、そんな箱根関所で必見なのが、見張り所からの芦ノ湖の眺望。
関所の足軽休憩所の裏手に、見張り所へ上がる階段がある。
かなりの急階段なため手すりなどを活用して慎重に上がっていく。
階段を上がり切って振り返ってみれば、
箱根関所
▲関所と芦ノ湖を一望!
箱根関所と芦ノ湖を一度に見下ろせる景色を見ることができる。天気が良ければ富士山も見えるだろう。
この日は御覧の曇天模様だったので、富士の姿を拝むことはできなかった。

しかしここで終わりではなく、更に上には関所と同じく真っ黒に塗られた「遠見番所」が立っている。
どうせならこの番所からの眺めも堪能しようではないか。
箱根関所 遠見番所
▲遠見番所がさらに上に立つ
10段ほどの階段を上がって再び芦ノ湖方面へ目を向けると、
箱根関所 遠見番所
箱根関所 遠見番所
▲まさしく見張りにふさわしい立地
芦ノ湖と関所をより広角に眺め下ろすことができる。
しかしそれでいて人の姿がばっちり見えるくらいの高さ。
なるほど、これならば人の動きもわかるし、芦ノ湖を渡る船の動きも分かるっていうわけだ。

遠見番所そのものは入ることはできないが、中を軽く伺うことはできる。
箱根関所 遠見番所
▲中に人形が入っているのが見える
夏は非常に暑そうである。今ほどは暑くなかったかもしれない、にせよ。

最後は箱根町のほうへ抜ける門から出て、箱根関所を通り抜け探検は終了。
箱根町側の門は「京口御門」と書かれている。京都側なので京口。
箱根関所
▲こちら側の門もやはり真っ黒ないで立ち
京口御門付近にはお蕎麦屋さんなどがいくつか立っているが、
お昼時を過ぎたこともあって、既に扉は閉ざされていた。
箱根関所
▲当時も関所の近くにはお店がいっぱいだったのだろうか
箱根関所
▲箱根関所の看板
全体をざっくり眺めるとだいたい40~50分くらい。
箱根町にも程近くバス停もあるので、バスが来るまでの暇つぶしなどにもってこいではないだろうか。

第1話:箱根への旅路
第2話:登山鉄道の本気
第3話:ゆるり大涌谷
第4話:海賊船出港
第5話:杜の箱根神社
第6話:往年の関
第7話:正月の面影
第8話:七夕の余韻
第9話:青空と紫陽花と白き天守
第10話:天空の社殿
第11話:箱根に休らう
第12話:戻り梅雨と最乗寺
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