ブログ ~ 関東周遊Day2 #2 絢爛・聖天宮
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第2話:絢爛・聖天宮
下車駅は若葉駅
埼玉の川越周辺に何かないかなとGoogle MAPでぐるぐる探していたときに偶然見つけたのが、
今回の旅の目的地の1つに設定した「五千頭の龍が昇る聖天宮」という建造物であった。
台湾の道教のお宮であるというこの建物、ホームページで見るだけでも豪華絢爛であることは想像に難くない。
建物の詳細は後に色々書くとして、最寄駅から旅をスタート。
池袋駅から東武東上線を北上し、途中の若葉駅で下車。
▲若葉駅で下車
乗ってきた急行を見送り、ホームで涼しい風に少し当たったあと
若葉駅の外へ出てみると、それは見事で鮮やかな桜が歩道橋の下からお出迎えしてくれた。
▲ピンクに染まった桜
目指す聖天宮は若葉駅より歩いて30分くらいのところにある。距離にして2.5㎞くらい。
途中までバスを使っていけるが、最後の数百mいくらかは歩く必要がある。
若葉駅からなら東武バスに乗って戸宮交差点前で下車すればよい。
私はバスの時間が合わなかったので、街の散策も兼ねて往路は歩いて向かうこととした。
おかげで、
▲桜並木が視界を彩る
綺麗な桜並木に出会うことができた。
初めて探訪する街はじっくり観察しながら歩くのが、個人的に好きなのだ。
龍の門構え
のんびりと歩を北東方面に進めていると、田園地帯の中に急に鳥居のような建造物が目に入った。
もしやあれではないだろうかと少し興奮して歩くスピードを速めて近づいてみれば、
そこに現れたのはまさに豪華絢爛な龍の大門であった。
▲聖天宮・大門
より大門に近づいてみてみれば、
大門の天井部分を着飾るのは何色にも彩られた鮮やかな龍。
そして軒下に連なる黄金の装飾。柱の交差部分には黄金の龍も欠かさない。
柱にはおそらく皇帝たちの姿が描かれているであろう絵が、隙間なく敷き詰められている。
▲まるで精密機械のような門構え
これほど精密にくみ上げられた門構えを、私は人生で初めて観覧した。
日本の神社のように、朱でシンプルに染め上げられたものも風情があって素晴らしいが、
こういう煌びやかな装飾が施された門構えは、中国の文化をその全身から感じられるようで
まるで実際に台湾などに足を運んだかのような気分にさせてくれる。
聖天宮
絢爛なのは決して門構えだけではない。
前殿をくぐり中に入ると、真っ赤に染め上げられた柱、そしてここにもいたるところに龍の姿がある。
五千の龍が昇るという表現は大袈裟なものではないことを誇示しているよう。
▲真っ赤な柱がまさに中華を感じる
前殿の中には、台湾で行われているというお御籤が安置されている。
スタッフに話しかければ色々説明を交えてやってくれるというが、
説明を見ただけではちょっといまいちピンとこないというか。。。
私の読解力がないのかと思ったが、あとからやってきた女性2人組も首をかしげていたので
これは中国文化にある程度精通していないと理解が難しい代物なのだろう。
▲お御籤台
一応手引きなんかもしっかり載せられている。
興味があれば、引いてみるのも悪いものではない。
小さな中庭を抜けるとついに本殿の登場である。
▲本殿
本殿の屋根上にも龍の姿、壁一面には細やかな文様が描き巡らされている。
黄色と赤の色合いが、やはり実に中華らしい。
公式ページによれば、聖天宮は実際に台湾から技術者を招いて15年かけて作らせたそうだ。
そんな本殿の前に飾られているのが「九龍網」。
▲九龍網
一枚の岩から九つの竜の姿に彫られた、いわゆる芸術作品である。
見れば見るほどその精密さにあっけにとられるが、彫られる爪の数が厳密に制限されていたりと古来からの様々な習わしがあるようだ。
本殿への階段をあがると安置されているのが「天公炉」。
▲天公炉
日本でいうところのお線香みたいなものである。
お作法は手前の看板にしっかり書いてあるので、参拝する際はさらっと読んでから望みたい。
▲本殿の柱も精巧そのもの
本殿付近には係員が常駐しているようなので、
参拝したくなったりなにか困ったことがあれば尋ねてみるのがよい。
聖天宮の紹介も大詰め。
前殿の左右に建立されている楼閣のような建物、
▲左右の楼にも上がれる
向かって左が鼓楼、右が鐘楼である。
その名の通り、最上階に鼓と鐘がぶら下がっている。
実際に上がってみると階段がなかなか狭くきついのだが、
▲鐘がぶら下がっている
このような形で鐘が天井から吊り下げられているのだ。(鼓のほうは撮り忘れた)
規定の時刻になると自動的に鐘が突かれ大音量で鳴るようなので、そこは注意。
▲外から鐘楼を
間近で鐘楼を眺めてみると、高さも相まってより迫力を感じられる。
ここには龍のほかに鳥――おそらく鳳凰が屋上に飾られている。
この2つの楼閣の2階からは景色も眺め見ることができ、
聖天宮の入口や本殿を2階から眺望することができるようになっている。
▲聖天宮入口を見下ろすアングル
聖天宮の紹介はここまで。
写真に収められなかったところでいえば、小さなお土産屋さんなどもあるので、
思い出に一つ、何か買っていってもいいかもしれない。
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