ブログ ~ 関東周遊Day4 #10 大雨の桜木町
maoP第10話:大雨の桜木町
横浜のゴンドラ
横浜にロープウェイがあることをご存知だろうか。
▲YOKOHAMA AIR CABINの乗り場
横浜とはいっても横浜駅の近くかというとそうではなく、それより少し南、桜木町駅の目の前にあるのである。
「YOKOHAMA AIR CABIN」と銘打たれたこやつは、
桜木町から、赤レンガ倉庫や観覧車などが立ち並ぶ運河パーク方面へと繋がっている。
大雨だったこともあり歩くことを憚った結果、1000円を支払ってロープウェイのゴンドラへ。
カップル連れだったらキャッキャウフフのところ私1名の乗車である。
▲1名様乗車
前のゴンドラに人影があるのでだいたいの感覚を掴めると思うが、椅子は3名分座れる幅があり、それが反対側にもついている。
つまり1人の乗車であれば広々しているというか、悲しい言い方をすると圧倒的虚無なわけだ。
しかしこれを独り占めできるというのはなかなかないので、いい機会だし堪能することにしよう。
ロープウェイのイメージといえば山岳というか、谷底に掛かったり山頂へ移動したり、といった雰囲気が先行する。
そんな中交通量の多い道路のうえや運河の上を通るというのはなかなか珍しいものだ。
▲ゴンドラの真下をバスが通る
後半はほとんど運河の上だが、
立ち並ぶビル街や観覧車をゴンドラから眺めることができる。
▲距離もないのであっという間に終点へ
ゴンドラは5分ほどで終着の運河パークに到着。
土砂降りの港町
大雨の桜木町は人影もまばら。突風も吹くので傘もあまり役に立たず、正直観光どころではなかった。
そんな中まず出向いたのは赤レンガ倉庫。横浜といえばこれを見に行かなくては、というレベルの必須級観光地だ。
▲庭園を挟んで赤レンガ倉庫が見える
赤レンガ倉庫の手前には大きな庭園が広がるが、
赤レンガ倉庫のまわりはアスファルトの地面が広がるだけで実に殺風景。
▲赤レンガ倉庫、まわりにはなにもない
しかしそんな殺風景な風景を置き去りにするように、赤茶色のレンガ造りの建物はひときわ存在感を増している。
内部はブランド物などを取り扱うアパレル店が多く入っている。
飲食店もちょっとあったけど数が少ないので割と混んでいた。
赤レンガ倉庫をさくっと探索後、場所を移し、国際大通りから観覧車を見上げる。
手前に広がるコスモワールドのジェットコースターも桜色。
桜木町ということもあり、桜を若干意識しているのかもしれない。
道路わきに立つ警備員も雨合羽を着込んで少し寒そうであった。
▲よこはまコスモワールドの観覧車
そして下の写真はカップヌードルミュージアム横浜のお土産売り場の一角。
このミュージアムはどちらかというと親子連れ向けというか、
とりあえず大人男性一名が入って楽しめるような展示などは少ない。
場違い感をひしひしと感じた私はそそくさとミュージアムを出たのであった。
▲カップラーメン売り場
曇天模様の汽車道
先程のロープウェイの下に、桜並木が広がる小さな道路がある。
かつて線路として使われていたため当時の鉄橋などがそのまま残っている「汽車道」である。
▲晴れていれば最高の1枚だったに違いない
ロープウェイを使わずに観覧車のほうへ行くとするとこの汽車道を通ることになる。
長さは約500メートル、歩きでも10分程度で渡り終えてしまえるレベルなので寄ってみるのはあり。
ゴンドラに乗るのにまた1000円払うのもあれなのと、雨が少し弱まってきたので、
ここは桜を眺めつつ汽車道を使って桜木町駅へ戻ることにした。
▲どうみても鉄道の鉄橋
白色のトラス橋を3つ渡り桜木町駅方面へ戻ると、途中に大きな帆船が現れる。
「日本丸メモリアルパーク」という場所に安置されているそれは「帆船日本丸」。
▲帆船日本丸
帆は張っておらず、オレンジ色の柱がよく見える状態であった。
帆は年に数回張られるときがあるようなので、狙っていくのがよいか。
お昼時だったこともあり、お腹が空いていた私は、この時は船の中には入らず中華街へ向かうことにしたのであった。
後から考えればこのとき多少でも時間を潰しておけば暇にならず、
さらにこの旅行記のネタになったかもしれないと思うと非常に残念というか、阿呆である。