ブログ ~ 西日本周遊Day2 #4 VSヤマメ
maoP第4話:VSヤマメ
あらすじ
三段峡にて猿飛、二段滝、三段滝の探訪を無事に終え、大満足の我々。
しかし時間はまだ13時とホテルに戻るにはまだまだ勿体ない時間である。
そこで我々が目を付けたのは、三段峡の水梨口に向かう道中にあった、「渓流茶園」という釣り堀兼お食事処であった。
ヤマメ釣り
私は釣りをしたことがない。いや、厳密にはあるのだが、「魚を釣るという成功体験をしたことがまだない」という具合だ。
支笏湖に以前キャンプに行った際に、支笏湖に竿をぶん投げる行為をしたことはあるものの、
その時は風はめちゃくちゃ強いわ、魚は全く引っかからないわ、
途中から石投げ大会が繰り広げられたのであった。
そんなわけで釣りにはいささか懐疑的な見方をしていた私であったが、
まぁ釣りができなくてもヤマメを買って食べられるとのことなので、それならば、と足を運んでみることにする。
道中ご飯処がここくらいしかなかったのもある。
▲渓流茶園入口
赤い橋を渡り敷地内へ足を踏み入れる。
受付が若干分かりづらいところにあるが、店員さんは皆気さくな人なので話しかけていけばOK。
釣り道具一式で1000円。こちらは2人なので2本借りてもよかったが、
まぁ私が経験者ではなかったのでここは2人で1本を使うことにした。
竿のほかには餌玉、餌を入れるカップ、あとセルフサービスでバケツを1つ借りられる。
バケツは予め借りておかないと、私たちのように釣ってから
「バケツがないじゃないか!!!」
なんて大慌てでバケツを取りにいくことになるので先に借りておこう。(初心者かな?
さてさて実際に釣り堀を覗いてみると、実にたくさんのヤマメが泳いでいる。
釣り堀は2か所にあり、5×10メートル程度だろうか、結構な大きさがあるように思える。
他に釣り堀を訪れたことがないのでどれくらいわからないのだが。
▲釣り堀に竿を垂らす友達
しかし最初はなかなか釣り竿を垂らしてもヤマメが食いついてくれない。
いや、食いつきはあるが、こう、餌をちょんちょんとつつかれていき、それを繰り返されているうちに針から外れてしまうようなのだ。
針から外れたらもう餌は藻屑となって消えてしまうので、竿をあげて餌をつけなおさなくてはいけない。
そして餌も程よく柔らかいため、うまくくっつけてもすぐに外れてしまうのだ。
▲食事処のテント
そして試行錯誤すること1時間弱(?!)、ようやく以下の手法で功を奏した。つまり、
1匹釣り上げることができたのである!
2.竿は動かさず静かに待つ。。。
3.食いついたと思っても確かな感触まで数秒待つ
釣り針が見えてしまえばさすがの魚といえど、「罠である」と分かってしまうので、釣り針を覆ってしまったのである。
そして、竿を動かせばこれもまた不信感を買うのでなるべく、なるべく動かさずに待つ。
竿が風に流されるならば流されるまま、手元は動かさない。
そして最後、魚が餌に触れると手に微かな振動が伝わる。
しかしこれで竿をあげてはだめなのだ、まだ早いのだ。まだ確実に食いついたかといわれると分からない。
魚が釣り針までがぶっといった際には、魚からこの釣り針を外すことはまずできない。
魚は釣り針を飲み込んでしまうと外そうと一気にもがく、この大きな振動をもってようやく竿を引き上げるのだな。
しかし魚が釣り針を飲み込んでしまうこともままあり得る。
その場合は店員さんに頼んでもよいが、その店員さんが教えてくれた
「口に割り箸をぶっ刺して強引にバケツの中でぐるぐるする」
という手法で釣り針を強引に外すことができる。いや、でもこれはちょっと上級者向けだな。。。w
ようやく釣れた1匹がバケツの中でゆらゆらと泳ぐ。
▲私の人生初釣果
コツをつかんだ私たちはその後の十数分間であっという間に3匹釣り上げ、計4匹をお買い上げ。
魚1匹あたり追加で300円かかるが、こういうところで買う川魚は1匹あたり700円とかするところもある。
そう考えると、釣りというアクティビティを楽しむうえに川魚も美味いと考えると実に割安なものだ。
いや、この考えは洗脳済みなのかもしれないが・・・。
魚の入ったバケツを持っていき、バケツを預かってもらって席に通してもらう。
テーブルにはストーブが完備されており、冷えてしまった手を実に程よく温めてくれる。最高だった。
鞄を置き、魚でぬるぬるになった手をキレイキレイでキレイキレイにして席にて友達と雑談しながら待つと、
先程までバケツで泳いでいた魚たちが割り箸にぶっ刺された状態でこちらにやってくる。見るも無残とはこのことだ。
▲焼かれていく魚
晩御飯が控えているのであまり多く食べ過ぎないように、というわけで4匹となった。
そして魚の焼きあがりを待つこと10分。
▲焼きあがった魚
綺麗に焼きあがったヤマメを平らげる。
私はこの世の食べ物の中で焼き川魚が一番大好きなのだが、今回の魚は自分で釣り上げたブツということもあり、そのおいしさは格別であった。
これが釣りの醍醐味なのだな、今年は本当に様々な「新しいこと」にチャレンジさせてもらった。
▲過去最高の焼き川魚でした
赤い橋と渓谷
最後に、紹介しそびれた三段峡のスポットを2つ、軽く紹介しようと思う。
三段峡入口すぐ、三段峡ホテルから見下ろすことができるほど近い場所に、赤色の橋がかかっている。
▲絶景ポイントの1つ
この景色、テレビでもよく取り上げられており、見たことがある人もいるのではないだろうか。
私はこの赤い橋からの景色に魅せられ、三段峡に行きたいと思ったのであった。
この日は天気が微妙であまりいい感じには撮れなかったが、是非皆さんも足を運んでみて欲しい。
▲だんごも是非
旧可部線、三段峡駅
三段峡は可部線の終着駅であった場所である。
現在も可部線自体は存在しているが、途中のあき亀山駅でぶつりと途切れ、その先は廃駅と橋脚が点々と残っているのみ。
三段峡にもわずかながら、当時をしのばせる遺構が残っているので紹介しておきたい。
▲三段峡駅の名残を示す唯一の遺構
▲駅跡はバスターミナルに