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ブログ ~ 飯田線の旅Day3 #8 湯谷の町

maoP

2021年7月31日~8月4日の飯田線の旅の3日目、第8話です。
旅行に出かける皆さまに向けたメモとしても役立てば幸いです。
拙い文章ですがどうぞお楽しみください…。
※執筆日:2021年8月14日

※第1話はこちら
※前話はこちら
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第8話:湯谷の町

あらすじ

長篠で戦国時代に思いを馳せ(大げさ、
私は3日目最後の目的地となる湯谷の町へ向かう。
長篠からほど近い場所にある湯治場は、宇連川が成す鳳来峡が非常に綺麗な温泉街である。
実家が超ド田舎にあった私にとっては、この町からはふと懐かしいにおいを感じぜざるを得なかった。

ゆ~ゆ~ありいな

1人旅じゃなかったら残りの2泊は絶賛この湯谷温泉にする予定だったのだが、
どう調べてもどう足掻いても2名様以上しか泊めてくれない、とてもかなしい。
ただここまできてこの温泉地をみすみす逃すわけにはいかないのもあり、
私はこの旅行に先立ちフォロワーさんに事前に情報を募っていたのだが、
スーパー銭湯ではあるものの、湯谷の町にある「鳳来ゆ~ゆ~ありいな」なる場所を教えてもらうことに成功した。
今日は前2日より多く汗をかいたし、ここでさっぱりして帰りましょう!という算段だ。

▲213系を見送るのは何度目だろう。
湯谷温泉駅で下車。
湯谷の町は静かな温泉街となっており、旅館が軒を連ねる。

調べ上げたから旅館の名前だけは知っているけれど、こぶしを握りながら通り過ぎる。
でもやはり玄関先を見ると素晴らしい雰囲気が…
いつになるかわからんけど絶対ここに泊まってやるからなっ。
私は旅行に関しては有言実行の男なのである、案ずるでないぞ。

温泉街を進み、宇連川にかかる橋からふと宇連川を見てみると、
▲川底に板を敷き詰めた様から「坂敷川」の名称がつく
うむ!なんともいい眺めではないか! ▲「鳳来ゆ~ゆ~ありいな」
橋を渡りゆ~ゆ~ありいなに到着。のんびり歩いても10分くらい。地図で見たほど遠く感じなかった。
これも雰囲気の良さがなせる業であろうか。

流石に温泉の中の様子は写真に撮っていないのであげられないのだけれども、めちゃめちゃ広い。
シャワー台は横一列だけでなくくの字型に縦にもあった、、、はず。。。(ちょっと記憶が怪しい
お風呂は4区画くらいに区切られており、時計もしっかり配備されている完璧ぶり。
あ、女湯の様子は分かりません、入ったら警察に連行されちゃう。

露天風呂の雰囲気はどこも素晴らしいのだが、ここも例外には漏れない。
外はめちゃくちゃ暑いはずなのに、体が火照っているから涼しく感じるのだ、控えめに言って最高すぎる。
ちなみに温泉では「バスタオル」「フェイスタオル」を借りたり買うことができる。
実は私はバスタオルを持ってき忘れてしまった(おい)のであるが、いやぁこの設備の良さ!助けられました。

そして私はどこにあるのかわからなかったけれども、どうやらプールやレストランが併設されているらしいのである。
プールはありいなに入る前の窓から中の様子を確認することができる、めちゃめちゃでかい。写真はない。(トウサツニナッチマウ
私はすぐにのぼせる体質だからあまり長湯はできないのだけれども、
それでも露天風呂で涼んだりまた入ったりしながら30分くらい、のんびりと温泉を楽しんだ。
温泉を楽しんだあとは共用スペースで五輪中継を見ながらおっさんたちとだらだら。

いやぁ、やっぱ、
長閑ですわ。

湯谷のお土産

湯谷温泉には小さなお土産屋さんがある。
踏切を渡った先にある、なんとも素晴らしい風情を醸しだすお店、「まつや」さんだ。
▲「田舎茶屋まつや」さん
▲踏切と相まっていい雰囲気が
このお店は定食屋さんやかき氷などもやっているのだが、営業時間が17時までで少し時間が足りず、、、
とはいえ私自身もつい数時間前に長篠でご飯を食べたばかりだから、ご飯とまではいらずのちょっと微妙な感じ。
だからお土産を目当てにお店に入ってみたという次第。
おばちゃんが2人で切り盛りしているらしく、丁寧な対応で目を付けたお土産の解説を賜る。

湯谷の名産、というようなものはあまりなかったが、目の惹かれた「あゆ」と「五平餅」を買うことにした。
五平餅はこのあたり一帯に伝わる伝統的な郷土料理である。
うむ、特産品を買うという点でもいいだろう。
ちなみに執筆時点で鮎は家族によって食された。めちゃめちゃ美味かった。
またひとつ、親孝行になっているといいな。
▲列車と一緒に

鳳来峡リベンジマッチ

さてこの日の目的の1つに鳳来峡があったところであるが(※第6話を参照
ここで再び鳳来峡に相まみえるチャンスがやってきた。
鳳来峡とは宇連川沿い、湯谷温泉を中心に5kmに渡る峡谷である。つまり、ここである!
湯谷温泉近くの踏切のわき道を下り木陰に隠れた道を進むと、真っ赤な吊橋が現れる。
▲「浮石橋」
吊橋を進み、宇連川を改めて見てみると、
▲北側を望む
▲南側を望む
これだ、
これが見たかったんだ私はっ! 川の勢いは少し強く、少し大きな音を立てて流れ下る。
そして南側の奥、少し岩に特徴的な切れ目があるのだが、天然記念物の「馬背岩」(うまのせいわ)だという。
▲遠く正面に見えるのが「馬背岩」
▲馬背岩の案内板
おそらくブラタモリが取り上げそうな、或いはもう取り上げているだろうか?
あの岩が122mだからかなりの大きさの岩である。岩盤、とまではいかないが。
周囲の岩と岩の種類が違うというのもまた面白い、まるで人間が作り上げたようだが立派な自然界の賜物だ。
地形についての詳しい説明が書かれた案内板をしげしげと見つめ、私は湯谷の町に戻る。
ちなみに吊橋は頑丈でした、1人が歩いたくらいではものとも揺れず。

雨、三度

さて先程の写真を見てお気づきの方もいるであろうが、
そう、雲がでてきたのである。つまり雨である。
ここから雨雲レーダーとにらめっこがまた始まる、3日連続である。
▲あっという間に大雨に
飯田からやってきた特急伊那路を見送ると、
その数分後に上諏訪行の普通列車がやってきた。相も変わらず見慣れた顔つきである。
雨の影響でライトが少しぼんやり、おぼろげになっていた。
▲上諏訪行普通列車
列車がまたいつ止まるかわからない、そんな大雨であったが、
山岳地帯を抜け、天竜峡を過ぎ、あたりが真っ暗になっても列車は走り続け、そして無事飯田まで私は帰ってこれた。
何もトラブルなくてよかった(読者にはごめん(笑)

第1話:中山道を往く
第2話:大雨の木曽路
第3話:下の春と秋
第4話:眼前に広がるは
第5話:ソースカツ丼の誘惑
第6話:三河川合の失敗
第7話:長篠
第8話:湯谷の町
第9話:静寂の秘境駅
第10話:突き抜ける、飛行機雲
第11話:いなり、うなぎ、一期一会
第12話:豊川稲荷
第13話:飯田線回顧録
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