ブログ ~ 飯田線の旅Day3 #6 三河川合の失敗
maoP第6話:三河川合の失敗
あらすじ
旅は中盤戦、4泊5日のうち3日目に差し掛かる。
3日目以降の旅程は飯田から南下し、長野県の南側を攻略していく予定だ。
最初に足を運んだ場所は長野県を超えた愛知県三河川合の地であったが、
ここで眼前には想定を超える景色が広がるのであった・・・。
※本編に関して三河川合に一切の非はありません。
三河川合の町にはなにがあるの
飯田駅を、朝早くの7時5分の豊橋行きに乗り出発する。
本日の最初の目的地は三河川合駅である。
かなりの距離があり、飯田駅から3時間弱かけ9時53分に到着する。これでも飯田線の1/3の距離なのだから末恐ろしい。
さて三河川合駅には何があるのか。
これを見て頂くと早いのだが、
ふむ、確かに観光地らしきマークの付いた場所が2か所あるように見えるな。
ということで今回の目的地はこの2か所、「鳳来峡」と「乳岩峡」(ちいわきょう)なのである。
・・・先に言っておくのだけれど、
このブログでは鳳来峡も乳岩峡の紹介もありません。(題名の失敗から察するんだ)
さっさと先にネタ晴らしすれば、山を登れる装備ではなかったからでございます。(ここでみんなページを離れる(残ってくれぇ(無理だ
皆さんは渓谷に向かうとき、どのような装備をするだろうか。
ある者は万全の山登りの装備をするだろうし、ある者はハイキングレベルで軽装で向かうかもしれない。
私は後者の感覚であった。
おっと、誤解のないように言っておくと、私は乳岩峡訪問に当たり最低限の下調べはしている。
なのでめちゃめちゃ急な階段(はしご)があることも織り込み済みであった。
私は高所恐怖症の人間だから登れるかどうかは怪しいにしても…、
つまり最悪頂上までいけなくても何か見れるものはあるだろうと、そう踏んでいたのである。
鳳来峡???
一旦乳岩峡の話は置いといて、時計の針を進めていくとしよう。
9時53分、列車は三河川合の駅に到着。赤色の柱がちょっと気取った様子で可愛らしい。
▲乗ってきた列車を見送る
▲三河川合駅
駅前に出てみれば、それはまさに「田舎の駅前」と呼ぶにふさわしい景色。
これからに備え自販機で飲み物を買い、まずは近くにあるはずの鳳来峡を目指してみる。
駅前は閑散・・・いや見事な田舎っぷりである。車1台も人1人も何も通らない。
洗濯物は干してあるから確かに人はいるのだけれども、それがなければ廃屋の通りだといわれても違和感がない。
駅からちょっと外れた場所に国道151号が走っているのだが、国道151号はかなり車通りがある。
特に豊橋方面から伊那へ向かう車が多い。トラックも車も多く走る様は街道さながら。
車列の割れるタイミングを見計らって反対側に渡る。
そして川を見てみようと思うのだが…。
見渡す限り降りれる場所がない…というか人が降りれそうな構造物がない。
途中まで道はあるが、その先は通行止めになっており橋の上から宇連川を見下ろせるわけでもない。
▲安全な場所からでは川は全く見えない
付近の航空写真はこのようなかんじ。黄色の丸が上記2枚の写真の撮影場所であり、青い橋が2枚目の写真から見える橋である。
同じ高さに架けられている橋から、川の北側を見てみるとこのような感じ。
結構な高さがあることがお分かりいただけるだろうか。
▲一風景としては十二分の価値
鬱蒼とした森を入っていくこともできないことはないが、
恐らく急な崖になっているだろうことは想像に難くない。川というのは侮ってはいけないのだ。
急に地面が切れて川に落ちるなんてことがあればそれこそ大迷惑なお話である。
うーーーん、
まじか。
Googleマップで見ることのできる写真(景色)はいったいどのように入ってどこから撮ったものなのだろうか…。
これがまず失敗1つ目、
「三河川合ではGoogleマップが示す鳳来峡なるものは目の前には現れなかった」
である。
Googleマップだけではわからないこともあるから、現地探訪ブログをより漁っておくべきだった…。トホホ
ちなみに鳳来峡は宇連川一帯の渓谷を指すようなので、
なにもあのスポットから見るものだけが鳳来峡というわけではない。
というかどちらかというとここより湯谷温泉つまり南側のほうを鳳来峡と指すらしい。
Googleマップを信じ切って、
当該箇所があたかも観光スポットの1つであるかのように思い込んでしまうのは早計だったということであるな。
乳岩峡への道のり
国道151号に別れを告げ、私は山奥へと入る道を選択する。
先に言っておくと、途中に自販機なんて便利なものは皆無だったと記憶している、
最寄りは恐らく駅前の自販機か、どこかお店が開いていればそこになると思うので予め準備が必須。
まぁあったらあったで、よかったねということで。準備はあるに越したことはないから。
乳岩峡までの道のりと写真を連携したマップを掲載するので、写真が地図上ではどこにあたるのか参考になれば幸い。
乳岩峡の看板が現れ始めるのでそちらに向かって進んでいく。
途中の風景は全く田舎の住宅地といった様だ。
太陽がじりじりと照り付けて日陰になる場所が本当に少ないので、水分補給は怠らないよう。
▲①の場所。案内板が顔を出す
▲まさに田舎の風景
(途中踏切があるが、その紹介は後ほど。)
▲②の場所。左手に駐車場
途中で車は進めなくなるが、写真左手に駐車場があるので無問題といえば無問題。
但しそこまで大きくないのでにぎわうときは満車になっているかも、悪しからず。
バイクとか小型車とかは進めるかもしれない。私は免許持ってないマンだからその辺の詳しいルールはわかりません、任せた。
私は徒歩人間なので車止めは気にせずさらに先へと進んでいく。
▲③の場所。川が左手に接近
途中から乳岩川が左手に現れてくる。
水遊びをする女性2人組がいたので、どこかからか降りれる場所があるのかな?
あたりはさらに森深くなり、虫もより多く現れてくるように。
むしよけスプレーがあると虫の心配を減らせるので持っておくのがおすすめ。
あと若干の山道になっているが、そこまでの山道ではないので心配にはあたらない。
というかここで音を上げているようでは乳岩峡には登れないであろう。
▲④の場所。乳岩峡の案内板が現れる
▲⑤の場所。大量の地蔵がお出迎え
歩くこと30分、乳岩峡の看板が見えてきた。
渓谷を登る場合にはようやくここがスタート地点となる。
近くには綺麗なトイレもある、少なくとも男子トイレは綺麗だった。
▲⑥の場所。ゴールではなくスタート地点
とんぼ返り
三河でとんぼといえば本多忠勝・・・いまはそんなことはおいといて。
乳岩峡に足を踏み入れてみる。いつの間にか川を渡ったらしく乳岩川が右手を流れる。
川はものすごく穏やかな流れで、水遊びにきている親子連れやカップルの姿も見受けられた。
が、
足場はめちゃくちゃ悪い。
運動靴でない人はまずここでリターンして運動靴を買って来ることをお勧めする。
写真では分かりづらいのだが、結構段差があり足の上げ下げが必要。
あと濡れているため滑りやすい場所もあり、一本橋のような場所もある。
さながらミニアスレチック。
▲景色は申し分なく綺麗
更に進んでいくと小さな橋が現れるのでこれを渡ると、
一気に景色が様変わりする。現れるのは登山客を出迎える道そのものであった。
だがこれしきで引き下がれるかっともう少し進んでみるも、
自分の装備では危険を感じた我はおとなしく引き返すことに。
山というのは川同様舐めてはいけない存在である。
十分でない装備で進めば怪我の危険が常にくっついてくる。
また怪我だけでなく、この鬱蒼とした感じを見て察する方もつくだろうが、「ヒル」や「マダニ」等の危険もある。
ハイキングコースレベルだという人がいようとも悲しいかな私は初心者である、無理をして進むべきではないと判断したのであった。
まさか峡谷の「き」の字も拝めないとは、、、
こちらももう少し下調べが必要であったようで。普段の性格がちょっと仇となってしまった。
これが三河川合第2の失敗、
「乳岩峡は思ったよりえぐかった」
であった。
▲やはり景色は綺麗
Googleマップの口コミの評価等を見てみれば、山登りの装備が必要だという人もいる。
正直「そこまでいらんやろなぁ」とは思っていたんだけど、
こういう場所では少し大げさな話を信じるべきであることを身に染みたのであった。
ただ、ここに来るまでの道のりは木陰に隠れるおかげで涼しく、森林浴にも最適であるだろう。
すれ違う人も運動目当ての人が結構いるようで、スポーツウェアにタオルを首にかけて…の超軽装備なので、乳岩峡を登ってきた人ではなさそうであった。
乳岩峡の入口の景色は写真の通り結構綺麗で、乳白色の板岩を見て帰るだけでも損はないかなと思う。
いや、乳岩峡の本来の姿を拝めていない人が何を言っても説得力がないのだが。。。
▲道中のお地蔵さん、下りのほうが分かりやすい
駅からここまではおよそ40分程度、帰りは坂道が下りだからもう少し早く進める。
私のように入口で引き返す場合は往復で1時間半を見積れば問題ないだろう。
私の引き返した山道よりさらに先に進む場合については、道中乳岩峡の案内の看板があるのでそちらを参考にしてもらうのが早いと思う。
一応写真を載せておく。
最後に田舎ならではの鉄道風景を2枚載せて、続いての目的地へ向かう。
踏切に関しては先程の乳岩峡への道のりの途中にある。
アニメ風景さながら、何かのアニメの舞台になっていてもおかしくなさそう(行く先々でそう思ってる(えぇ
▲踏切というのは何故か絵になるナ
▲ザ・田舎の駅