ブログ ~ 飯田線の旅Day2 #5 ソースカツ丼の誘惑
maoP第5話:ソースカツ丼の誘惑
あらすじ
2日目も夕暮れに差し掛かる。
諏訪大社と諏訪湖を無事観覧し、諏訪周辺での当初の目的をほぼ達成した我は、諏訪から再び伊那路に入り駒ヶ根を目指す。
2日目最後の目的は駒ヶ根名物「ソースカツ丼」だ。
これを食さなければ伊那路の旅は終わらねえぜっ・・・!
雨雲
▲211系
雨が降り始める予感がしてきた私は本来予定していた時間より1時間程度早く上諏訪を出発。
1時間後は上諏訪発豊橋行きの列車があったのでそれを使おうと思っていたのだが、
急遽予定を変更したので上諏訪から松本行きの普通列車に乗り、岡谷で乗り換え。
先日のような思いはしたくないからね、早めに予定を終えたのならば臨機応援に対応するのじゃ。
…と岡谷を出発するとさっそく雨雲が。
▲最近の雨雲は恐怖すら感じる
雨がどれほど降るかは未知数なものの、最近の雨雲は雨量が桁違い。
というかどれだけ降るか全く読めないのが怖いところ。
予報では数ミリ程度だから大丈夫だろうと思って雨雲レーダーを見てみれば真っ赤、いや紫か。そんな土砂ぶりになっていることがよくある。
雨雲レーダーの紫色は1時間当たり50ミリ以上の超猛烈な雨である。下手すれば線路が流されるレベルである。
線路が流されてしまっては先々の予定が全くおじゃんになってしまうので、やはりそれだけは避けたいのであった。
岡谷から1時間半弱くらい、駒ヶ根駅に到着。
目指すはソースカツ丼、ただ1つだ!
ソースカツ丼
とはいえ、どこのお店で食べるかはまだ決めていない。
▲駒ヶ根駅前
私はこの場所でこのお店に行ってこれを食べる、というのは、確かにざっくりとは決めるものの、緻密な計画まではあまり立てない。
だからこの日も駒ヶ根に到着してから「はてさてどこで食べようかなぁ」と思案するのであった。
こういうとき頼りになるのは食べログ・・・でもいいんだけど、
私はグーグルマップの評価を見てみる。食べログはちょっと厳しすぎるのよね。
そこで目に付いたのは「水車」という定食屋さん。
駒ヶ根駅から歩いて1~2分ほど、交差点を渡った先、つまり本当に目の前にあるお店だ。
駅前ということも手伝ってか100件以上のサンプルがあり評価は3の後半。うむ、よいだろう!
営業中の旨の立札があったので中に入ってみることに。もちろん消毒は忘れずに。
通路を進んでみるとかなり店内は広めであったが、お客はまだ1人もいなかった。時間が17時ちょっとすぎだったので開店した直後だったからかな。
カウンター近くまで行ってみると、奥から店主さんらしき人物が出てきた。
「お好きなところへどうぞ」
お言葉に甘えて、階段を上がり2人掛けの席の奥へ腰かける。
▲店内はまさに定食屋さんの雰囲気
お水が出てきて、続いていざというときの連絡先を筆記。駒ヶ根のソースカツ丼を注文し、しばらく待機勢に。
待つこと5分ほどだろうか、新たな客が店内に入ってきた。
店内で食べるわけではなく、どうやらテイクアウトの客であったようだ。
最近のお店はテイクアウトもよくやっているけれど、客側が臨機応変に対応できるのは素晴らしいなと思っている。
新たなお客は2人組のおばちゃんズで、私と同じくソースカツ丼を頼むと私とは反対側のこれまた2人掛けの席に腰かけた。
▲みんな注文するソースカツ丼の広告
お話を聞けばお二人さんもやはり旅人なようで、結構な重装備であったから明日は恐らく中央アルプスの山々でも登るに違いない。
私は今すぐにでもお二人のところに割って話がしたいくらいであったけれどまぁさすがにそこまで非常識ではないので、耳を傾けるだけ傾けてソースカツ丼を待った。
1人旅もいいし、2人旅もいい。どっちにもよさがあるものよ。
もう少し待つこと5分、つまり合計10分程度。
ついに目の前に念願の「駒ヶ根のソースカツ丼」がっっ…!
現れたソースカツ丼はいつものカツ丼のように一瞬見えるもののやはりそれとは何だか違うような、後光が指すかのように光り輝いているように見えた。
…まぁ大げさな表現だけど、当時の私にとってはそれほど待ち焦がれた代物であったというわけだ。
食レポじゃ
拙いが食レポといこうじゃないの。
一番手前の小さなカツを食べた瞬間「さくっ」と音がして肉汁があふれ出る・・・つまりうまい!
それ以外のカツもソースが満遍なくかかって、中まで味がしっかり通っている・・・つまりうまい!!
そして極めつけはご飯、ご飯にも多くソースがかかっており、とにかくソースで相手の舌をノックアウトしてやろうという気力満々である・・・つまりうまい!!!
総括すると全部うまい!!!!
普段のカツ丼と違うところといえば、やはり余計なもの(失礼)がほとんどのっかっていないこと、
そしてソースで勝負をかけているというところだろうか。
ソースは結構味が濃く、私は薄味の家庭で育ったから結構重たいものがあったけれど、
逆に言えばそれでも気にせず食べれるくらい調節された旨さに、私は舌鼓を打つ。
結構な量があったものの、10分程であっという間に平らげてしまった。
そしてあれだけの量がありながら料金はなんと900円。
▲駒ヶ根の定食屋「水車」さん
素晴らしいものを食べさせて頂きましたね。
ごちそうさまでした。