第8話：函館のピエロ

小さなラーメン屋さん

前話で函館山で夜景を堪能した我であったが、実はまだこのとき晩御飯に全くありつけていなかった。
しかし函館の夜は早い。。。いや早くはないんだが、
すすきのとかと比べるとさすがに早く、お店は基本的に22時頃には閉めてしまうから、
函館止ロープウェイの最終便などで降りて「さー飯だぁ！」なんてことは、基本的には難しいのである。

とはいえ、コンビニでご飯を買って食べるというのは実に勿体ないというか、
なんとなくその当時の私的には許せなかったので、ここはなんとしても地元のお店でご飯にありつこうと、
帰りの市電の中であちこちお店を探しては「うーん」などと唸るのであった。

函館市電：十字街駅21:55 → 湯の川駅22:29 終電の一本手前の電車にギリギリのところで乗車してセーフ。
これを逃すと次は22時35分発になってしまい、40分待つうえにまじでご飯が絶望的になるのでなんとしても乗りたかった。
そんなかんなで湯の川まで舞い戻ってきて向かったお店はこちら。

▲北海ラーメンさん
湯の川駅から南に15分くらい、海がすぐ近くにある場所に立つ「北海ラーメン」。
こちらのこじんまりした小さなお店は、夏は24時までやっており、
おばあちゃんが1人で切り盛りしている、情緒あふれるラーメン屋さんだ。
中に入ると数組がご飯を待っている状況で、私はカウンター席が空いていたのでそこに腰かける。
メニューを一通り眺めた後、お腹が空いていたので大胆にもラーメンとチャーハンを両方頼む。

▲先に出てきたチャーハン

▲続けてラーメンも配膳される
特に大胆な味付けなどもなく、まさしく庶民の味といった感じ。

▲あっという間に食らいつくした
両方を10分程度で平らげてしまった、まるで大喰らいである。
まぁそれだけ実にうまかったというか、胃にすんなり入ってくるなじみ深い味だった、ということだ。

お腹も心も大満足の状態でラーメン屋さんを後にし、すぐ近くのお宿に戻る。

▲あっという間に食らいつくした
書いていたら当時のことを思い出して再び幸せな気持ちになったので、近くを流れる松倉川と夜灯の写真でも載せておこう（？）

函館といえばあのピエロ

日付は変わり6月26日。
この日は先に五稜郭を巡り、ラッキーピエロで飯を食べた後大沼を巡って帰るという旅程である。
五稜郭は10話、大沼は11，12話に色々書くのでそちらを見て頂きたいが、
ところでちらっと名前を挙げたが、函館の名物「ラッキーピエロ」はご存知だろうか。
函館とその周辺にしか出店していない激レアバーガー店、それがラッキーピエロなのである。
つまり函館に来たからにはラッキーピエロは訪れるべし、名物・名所の一つなのである。

▲ラッキーピエロ人見店
ラッキーピエロは函館のあちこちに店を出しており、函館駅前や五稜郭の近くにもあるので、
ラッキーピエロのバーガーを食べること自体の難易度は実はかなり低い。
函館に来てしまえばあとは、という具合だ。

今回は別途ややこしいエピソードがあるのだが、一旦先に今回食べたバーガーの紹介をしてしまおう。
私が頼んだのは、こちらのトンカツバーガー。


▲トンカツバーガーを注文
とんかつバーガーはラッキーピエロ各店で注文できるので、どこでも頼むことができる。
これを書く際に一応調べたが、公式ページによれば人気No.3だそうだ。
バーガー専門店ということでこれ以外にも様々なバーガーがある、
バーガーが好きな人は何度も訪れて色々な味を試してみるとよいだろう。

しかし、私は父親から1つ頼まれごとをしていたのである。「あんかけ焼きそばが食いたい」と。
は？？？？ 実はラッキーピエロ、バーガー店なのにあんかけ焼きそばなど様々なメニューも扱っているというのが特徴なのだが、
実はこれらサブメニューはお店ごとに取り扱いが違うのである。
ご所望の品であるあんかけ焼きそばは、市電の駅から結構離れた場所にある3か所のお店でしか扱っていない。
つまりある程度の距離を歩かなければならない。めんどくさい←
だから私は五稜郭の近くなどではなく、わざわざ1.5㎞くらい離れた人見店まで足を運んだというわけなのだが。。。

▲あんかけやきそば、結構でかい
このあんかけやきそば、結構大きさがでかい。
父親に言ったら「じゃあ食べていいよ」って、おめー誰のためにここまで足を運んだと思っているんだァ
と沸々と怒りがわいてきたので、なんとしても家に持って帰って食べてもらうと心に決めてリュックにしまい込んだのであった。

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