旅行記 ~ 5年ぶりの函館編Day1 #5 茅の輪くぐり
maoP第5話:茅の輪くぐり
高龍寺
函館市電5系統普通:末広町駅13:34 → 函館どつく前駅13:38
前話では元町エリアの探訪記と、末広町から函館市街に戻るといいよーなどという豆知識(?)をちらっと書いた。
だがしかし私はいわゆる乗り鉄なので、ここまできたからには函館市電の末端まで全て乗り通さないと
気が済まないというめんどくさい性質でもあるから、函館駅のほうには戻らず、
丁度やってきた函館どつく前行の列車に乗り込み終点まで向かう。
▲函館どつく前駅に到着
函館どつく前とはなんぞやという話でもあるのだが、「函館どつく」というのは造船会社の名前なのだ。
だからこの駅で下車して港のほうにぶらぶらしてみると、函館どつく株式会社の看板を結構各所で見かけることができる。
あまり近づきすぎると企業の私有地に入ってしまうので、まあほどほどに「あーそういうかんじのところね」で理解を留めておくのがよい。
いわゆる工業地帯のような場所だから、正直このあたりには特にめぼしい観光名所もない。
強いて言うなら、
▲お昼時なので船も戻ってきている函館の漁港
函館の漁港を見ることができるくらいか。
とはいえパンフレットに書くことがなにもないくらいなにもないかといわれると実は1か所だけ訪れられる場所がある。
それが「高龍寺」というお寺である。
▲高龍寺入口
どつく前から歩いて10分くらい、緩やかな坂を上っていくと高龍寺に行くことができる。
紹介文からは函館の歴史に欠かせなかったお寺であることを読み解くことができる。
それにしても非常に門が立派なこと。こんなお寺が終点駅の奥にひっそりとたたずんでいるなんてなかなか勿体ない。
▲高龍寺の立派な門
一礼して境内にお邪魔させてもらう。
さして敷地が広いわけではないので、入ってすぐに大きな本堂が目に入る。
▲門と同じくらい立派な本堂
本堂の入り口は真っ白の不透明な障子によって遮られうかがい知ることはできなかった。
境内の中では本堂以外にも、観音様が完全に外に出された状態で祀られていたり、
▲外に出されている観音様は珍しい気がする
境内の端のほうにはしっかり鐘も配置されている。
▲お寺に鐘は必須事項
湯倉神社
高龍寺を後にして続いて向かうのは、反対側の終点湯の川駅。
五稜郭などは明日にまわして、お宿を取っている湯の川周辺の観光地を先に巡るぞという算段だ。
函館市電5系統普通:函館どつく前駅14:17 → 湯の川駅14:59
この日は14時17分の列車が大きく後れ、湯の川に到着したのも15時を少しまわったところであった。
こういう観光地の列車は、ひとたび遅れると駅に乗客が溜まり、その乗客の乗り降りでさらに遅れるという悪循環に陥る。
運転手も指令側もなかなか大変だなぁと思いを馳せつつ、
次の列車が見えているときはおとなしく次の列車に乗るという配慮も必要だなぁとも思ったものだ。
とまぁそんなことは置いておいて。
今回湯の川駅で下車してまず向かったのは、湯の川駅のすぐ近くに建つ「湯倉神社」である。
▲湯倉神社にお参り
この神社ではどうやら「茅の輪くぐり」なるお祓いイベント(?)があるらしい。
無視してもお参りできるらしいが、どうせならこれをやってみるのも旅のいい思い出だ。
▲茅の輪くぐり
まず正面から入って左回りにぐるっと
そのまま無限(∞)の字を描くように右回りにぐるっと
最後にもう一発左回りにぐるっとして本殿へ向かう、というくぐり方。
ぐるぐるしたあと本殿でお参りして湯倉神社クリア。狛犬もなんだか笑っているよう。
▲湯倉神社の本殿へ
本殿の右手側には赤色の神社が併設されている。
こちらは「豊受稲荷神社」というそうだ。赤といえばやはり稲荷なのだ。
▲豊受稲荷神社が併設されている
ちなみに階段をあがってすぐ右手側には「常若の杜」なる休憩所が設けられている。
▲常若の杜、休憩所だ
当時の風の強さがよくわかるくらい、風鈴が風にあおられている。
この風鈴、風が吹くと一斉に音を鳴らすので結構やかましい。
そして夜も風が止まないと、静かな中この風鈴の音だけが湯の川駅周辺に響くという、若干ホラーチックなことが起こる。