旅行記 ~ 5年ぶりの函館編Day1 #3 暴風吹きすさぶ立待岬
maoP第3話:暴風吹きすさぶ立待岬
荒天模様の立待岬
前話で谷地頭駅に到着し、函館八幡宮にお参りした我。
谷地頭駅に来た目的は立待岬なので、このまま岬のほうへと足を延ばすことにする。
・・・とはいえ、谷地頭駅から立待岬までは1㎞くらい距離があり、
さらに岬の直前が結構な急坂になっているので正直車(タクシー)での訪問がよき(経験談
私の方に普段歩かず旅行の時だけやたら歩く人間がこういうときに見栄を張って岬の方へ歩いていくと、
気温22度の曇天模様なのにすっかり汗だくということになる←
そんな急坂を登ってきて目の前に現れる大パノラマ・・・立待岬!
▲立待岬へやってきた!
天気悪っ!!そして風強っ!
とはいえなるほど景色は悪くない。(手のひらくるー
岬の東側からは函館の港町を少し遠くに眺めることができる。
▲草木が風でかなり横倒しになっている
とはいえ、岬自体がとても高い所にあるわけではないので、、、
いや岬が高いところにあったら恐ろしい絶壁なわけだが。
だから高所から市街を一望できる、といったロケーションではないことは留意したい。
▲振り返ると函館山がすぐそばまでせり立つ
ちなみに函館山というとロープウェイと夜景がまず目に浮かぶ方も多いと思うが、
函館山はこのあたり一帯の山(というか高所)を指すらしいので、
立待岬の後ろにそびえる山も、なんなら立待岬がある場所も函館山というわけだ。
当の立待岬は大荒れの天気。
岬は海からの風をもろに受けるから、確かに晴れていても風が強かったりするが、
今日は海は結構時化っていたし風はもうスマホどころか私自身(52kg)が飛んでいくんじゃないかと思うくらいの暴風。
穏やかな太平洋にはそぐわない荒れ模様。
▲崖に打ち付ける波が白い
そんな中でもしっかり旅の記録として、岬の碑はカメラに収めていく。
石造りの簡素な碑は、やはり岬らしいというか、岬に来たらやっぱりこういう石碑だよね、という気分にさせてくれる。
▲立待岬の碑
付近には立待岬の案内板もあるのでぱしゃり。
▲立待岬の案内板
アイヌ語の「ヨコウシ」に待ち伏せするところという意味がある。
魚を取ろうと待って立つ場所だから「立待岬」、なるほどなぁ~。
アイヌ語をそのまま漢字に当てはめるパターンもあれば、意味を使って地名を作るパターンもあるということだ。
つぶ串うまし
そんな立待岬には与謝野寛・晶子の歌碑や石川啄木の墓といった著名人の碑があり、
また観光地らしく大きな駐車場もあるし、休憩所のような場所もある。
まずはその休憩所「売店はまなす」で買える一品を紹介。
▲つぶ貝の串刺し、つぶ串
つぶ貝を串にさした「つぶ串」、1本400円。
ここでしか買えないと銘打たれたこちら、少々値は張るが・・・
めっちゃくちゃ旨い。まじでうまい。
食べた瞬間、ダシかなにかまでは分からないがほんのり甘い香りが口に広がるのである、もちろん臭みなんかは一切ない。
そしてつぶ貝自体はコリコリしてて歯ごたえ抜群、最高の食感である。
天気がよかったら間違いなく追加で3本くらい頼んでいた絶品。
全国にリピーターが多くいる、というのも実にうなずける。立待岬に来ることがあれば是非、是非つぶ貝を食べて帰ってほしい。
与謝野寛・晶子の歌碑
そして与謝野寛・晶子の歌碑もさらっと紹介しておこう。
▲与謝野寛・晶子の歌碑の紹介
与謝野晶子が先生と慕った岡田健蔵さんの十三回忌の際にこの歌碑を立待岬に建立したのだという。
この岡田さんは市立函館図書館の創設者・館長ということで
この人は函館にたいそう所縁のある人物らしいが、
紹介文を見る限りは肝心の与謝野晶子たちはあまりそうでもないらしい。
▲なかなか読みづらい歌碑
ちなみに石川啄木一族の墓は岬への坂を登ってくる途中にあるが、
まわりに一般の人たちのお墓が大量に並べられている中にあるので、正直写真を撮るのは少々憚られた。
啄木の墓を見る際は歩いていくか、立待岬に車を止めて坂を下るとよい。
岬からなら歩いて5分くらいで着ける、なお帰りは上り坂。