旅行記 ~ 5年ぶりの函館編Day1 #7 絶景・函館山
maoP第7話:絶景・函館山
ロープウェイ出立
函館市電2系統:湯の川駅20:20 → 十字街駅20:56
函館山から夜景を見るためには、
函館市電の十字街駅(ないしはその近くのバス停)で降り、10分ほど歩いてロープウェイ乗り場まで行き、ロープウェイで頂上へ行く必要がある。
函館観光に来た人が多く泊まるであろう湯の川の温泉街に近い湯の川駅或いは湯の川温泉駅から、
降車駅となる十字街までは40分ほどかかる。
歩きや待ち時間を含めた往復分の時間に函館山観光の時間、終電の時間などを加味すると、
上記の私が乗った電車の、次(十字街21:16着)がギリギリのラインと言えるだろう。
無論タクシーを呼びつけてもいいだろうが、
湯の川からは意外と距離があるので数千円が惜しくない人に限る。
そんなことを一応頭の片隅に置いておきつつ。
とはいえ旅館について湯の川の温泉だーキャッキャッと浮かれていた私は、
「あ、これもしかして急がないと間に合わないやつでは」という思考に至るのが遅れ
猛ダッシュで函館山ロープウェイ直前の急坂を登ったものだから、それまでの写真が一切なく、
▲ロープウェイに乗車した
いきなりロープウェイに乗車したところから写真のライブラリが再開するのであった。
息を整えるのにしばらく時間を要したことは言うまでもない。
しかしロープウェイはそんな個々人の過程になんぞいちいち構ってられないとでもいうかのように、
▲乗り場があっという間に離れていく
ものの数秒、凄まじい速度で高度をあげていくのであった。
乗り場の近くには夜景を堪能して心がほかほかになっているであろう人たちと、そんな人たちを運ぶタクシーが見える。
眼下に見える函館市街の星のような灯りは、みるみるうちに小さくなっていく。
▲ロープウェイから見る夜景もいいものだが
ものの5分で、ロープウェイは山頂に到着した。
ちなみに料金は往復1500円である。
薄靄の夜景
この日は正直天気があまりよくなかった。
これまでのお話を見て頂けた方ならわかるやもしれぬが、基本的にずっと曇天模様だったのである。
しかしここは旅行運だけは確かな男。
なんならその薄っすら――靄だか雲だかわからないが――とにかく薄い”なにか”が掛かった状況ですら、
▲函館山からの夜景
より幻想的な一枚の材料にして見せるのであるから。
5年前の4月に来た時にも無論函館山には登ったが、その時の景色がこちら。
▲5年前に撮影した函館山夜景
カメラの性能という面ももちろん進化しているのだろうが、
私は圧倒的に今回の夜景の方が好きだ。
5年前の方が確かに灯りははっきりくっきり見えるかもしれない。
だが薄靄がかかった夜景はどこか幻想的で、非日常感を強くしてくれているのである。
・・・まー、こればっかりは完全に好みの問題だけどね。
夜景を背景に自撮りするカップルで溢れかえる中、
端っこのほうは割と人が少なく、のんびり夜景を眺めることができる。
そんな頂上の展望台右手からは、上り下りするロープウェイを眺めることができる。
▲頂上からロープウェイを見下ろす
私が孤独にだけど自由気ままに函館山からの景色を眺めている間にも、
ロープウェイは機械的に大量の客を吐き出しては乗せていた。
展望台からはロープウェイから降りてくる人の様子も眺めることができる(誰得
この時間でも人の数は減る気配がない、さすが超人気ポイントというわけだ。
最後にもう一度夜景を・・・今度は少し照度を強めて夜景を強調した一枚を載せておこう。
▲何度来ても函館山の夜景は最高だ
函館山ロープウェイの最終運行は上りが21時50分、下りが22時00分である。
乗り遅れなきよう、そして私のようにドタバタしないよう、夜景の鑑賞は計画的に。