旅行記 ~ 5年ぶりの函館編Day1 #2 旅祈願
maoP第2話:旅祈願
谷地頭駅へ向かう我
函館市電では、1日フリーで乗り降りできる乗車券(市電1日乗車券)を観光案内所で販売している。
観光案内所がぱっと見わかりづらいところにあるが、入口右手(ホームから出てきたら左手)にあり、
たったの600円で買うことができる。
▲函館駅
これがどれくらいお得かというと
函館市電の運賃最安値が210円なので、市電を3回使えば元がとれることになる。
函館駅の目の前のビジネスホテルを取っているとかそういうわけでなければ、
函館駅から目的地へ移動で1回目、お宿へ移動で2回目、お宿から函館駅に戻るで3回目
ということになって、これだけで元が取れるので間違いなく買っておいたほうがよい。
ちなみに市電の最高運賃は260円。端から端まで乗ってもこれなので距離を稼げば稼ぐほど相対的に安い。
そんなわけで私もしっかりフリーパスを購入し、函館駅前の停留所へ。
同時にパンフレットももらったので、まずどこに行くかなーとパンフレットをめくる。
5年前に函館山は登ったし五稜郭公園にも行ったが、
立待岬など奥の方には行かなかったので今回はこのあたりから攻めてみることにする。
どうせなら行ったことないところから行きたいのが人情ってものだ。
▲函館駅前停留所
停留所は次から次へと人が押し寄せてきて、大賑わいの恰好だ。
電車がやってくると、ホームから溢れんばかりの人でごった返す。
そんな函館駅前では「函館どつく前」行と「谷地頭」行の2種類が交互にやってくるが、
立待岬はこのうち谷地頭行の列車に乗らないといけないので、2系統の列車を待つ。
函館市電2系統普通:函館駅前駅11:10 → 谷地頭駅11:22
函館市電前から揺られること15分弱、路面電車は谷地頭駅に到着。
▲谷地頭駅
終着の駅だがホームは1線のみ。
しかし進行方向左側から降りて乗客は右側から乗る、という形なので人の流れは実にスムーズだ。
谷地頭までくる人はあまり多くなく、わずかな人を吐き出した後大量の人を乗せて列車はすぐに出発した。
函館八幡宮参拝
さてさて立待岬はどちらかなーと付近でマップを見てみると、どうやら近くに函館八幡宮という神社があるらしい。
八幡宮というくらいだからそれなりに大きな神社なのであろう。
これは先に寄っておいて、旅の安全を祈願してから岬へ向かっても悪くはないはずだ。
谷地頭駅を出て右手、山の方へ坂を上がると八幡宮の鳥居が見えてくる。
実際にストリートビューなどで見てみると分かるが、坂自体は大した急坂でもないのでそこは安心。
途中お店などはいくつかあるが、中心部から離れているせいもあってか、あまり盛況しているというふうではなかった。
▲漆黒の鳥居がなんともかっこいい
鳥居の先をもう少し歩き、横断歩道のない車道を渡るとついに八幡宮が間近に見えてくる。
▲函館八幡宮入口
▲立派な鳥居を構える
私と同じような種族の人たちがカメラを構え、八幡宮の入り口の様子から写真に収めていく。
70~80段くらい(数えてないからわからないけど写真からみるとそれくらいに見える)の参道の階段を上がり、
曇天模様で天気はあまりよくなく、おまけに霧が少し出る中、ついに本殿がその顔を見せる。
▲函館八幡宮の本殿、見参
大きな縄がかけられた立派なお参り所。賽銭箱にお金を入れると、鈍いお金の音がした。
二礼二拍手一礼でお参りを済ませ、少し境内をぶらぶらしてみると、
本殿の南側になにやらかさかさと音が鳴る場所が。
見ると大量の和傘がそれはまるで引いた後のお御籤を結ぶかのように括り付けられている。
▲大量の和傘
それもそのはず、だってこの和傘がお御籤(傘みくじ)なのだから。
傘みくじは普通のお御籤と違って形も非常に可愛らしく、社務所には若い女性が列を成していた。
近くにはこれまでの黒とは対照的な、朱塗りの神社も併設されている。
「鶴若稲荷神社」、伏見稲荷大社を総本営とする稲荷神社の一つ、というわけだ。
▲鶴若稲荷神社
近くの施設からは奇声があがっていたり(おそらく剣道の大会かなにか)、
本殿付近では結婚式のような式が行われていたり、
はたまたそれに飽きて付近をはしゃぐ浴衣の子供もいたりと
なかなかイベントが多くあった場所であったが、
まぁもちろん写真が手元にあるわけでもないので、軽く触れるだけにしておこう。