旅行記 ~ 5年ぶりの函館編Day1 #6 香雪園の森林浴
maoP第6話:香雪園の森林浴
静かな香雪園
市電で湯の川駅に到着後、湯倉神社を参拝した我。
夕暮れの時間が迫ってくる中、次なる目的地は、湯の川の北、山の方に位置する「香雪園」である。
香雪園も予め行くと決めていたわけではなく、
湯の川行の電車の中で「おっ、ここいいなぁ」などと決めたものである、相変わらずだ。
函館バス82系統:湯倉神社前15:41 → 香雪園15:51
▲湯倉神社前のバス停
湯倉神社前、、、とはいえど少し離れた場所にあるバス停から、函館バス82系統を使って香雪園へ向かう。
このバス停は函館空港方面などにもバスが出ているので乗り間違えないように注意したい。
香雪園へ向かうバスは滝沢町旋回所へ向かうバス。
これを使って、人間が上るには少々きつい坂を難なくクリアし10分程度で香雪園に到着。
バス自体にほとんど人が乗っておらず、香雪園で降りたのは私1人だけであった。
▲香雪園入口
あたりは閑静な住宅街であり、香雪園にもほとんど人影は見られない。
これは静かに探索できそうだ。
▲香雪園入口にあるマップ
▲香雪園の由来が書かれた看板
香雪園は1900年初頭頃に岩船氏が京の庭師を呼んで作らせたものだという。
香雪園は「雪の中に梅香る園」から名付けられたものだそうだ。なかなかいい名前だと思うぞ(何様
そんな香雪園は、作り上げた岩船氏の名を取って「旧岩船氏庭園」とも呼ばれており、
入ってすぐにはそれを示す碑が建てられている。「名勝」のお墨付きだ。
▲松の木を背景に碑が1本建つ
小さな茶室
香雪園に入ってしばらく歩いてみると目に入るのがこの建物。
▲何かのセンターのようだが。。。
中は非常に掃除が行き届いている。
セミナーを開くような教室もあるが、今は使われていないようであった。
とはいえ閉鎖しておくのも換気性が悪いので扉は開け放たれていたが。
トイレもこの建物の中に入っている。タイミングよく尿意を催したため使わせてもらったが、とても綺麗で、臆することなく使える。
そんな建物を左手に奥へと入っていくと、だんだん庭園というよりかは少し木の生い茂る公園のようなテイストになっていく。
▲公園ながら森林のような雰囲気
遊歩道はある程度整備されているので歩きやすいながらも、
函館市街にほど近い場所にこのように手入れされた大きな公園があるというのは少し驚きである。
朝は曇っていたものの夕方にもなると太陽がしっかり現れていたが、
そんな中木々によって日差しが遮られ、少し涼しくオアシスのような場所になっていた。
そんな遊歩道をのんびり歩いていると、小さな茶室が目の前に現れる。紛れもなく茶室である。
近くの看板を見てみるとどうやら立派な文化財らしい。
▲雰囲気抜群の茶室が現れる
▲近くには小さな看板が
茶室の敷地内(?)にお邪魔させてもらい、茶室のまわりを見学。
池もしっかり備えられており、まさしく純日本風というべきか、そんな雰囲気である。
茶室はこじんまりとしているが池は少し大きく、そして少し角度的にも難しく意外とカメラに入りづらい。
敷地も大きくなくすぐ柵があるから、2つを一緒に入れるのに結構苦労したものだ。
▲広角で茶室と池を同時に入れたアングル
茶室から公園の中心部に戻る方角には、これまた日本風の綺麗な階段が。
こういう階段は正直歩きづらいといえばそうだけど、それもまた一興というべきか。
▲和風らしい、石造りの大きな階段
初夏のトンボ
香雪園の東側は大きな芝生広場が広がり、子供連れがボール遊びをしたりバトミントンをして遊んだりと、自由な空間が広がっていた。
それを横目に眺めながら、「子供は元気が一番じゃのぅ」などと爺めいたことを考えつつ、
公園の北側へ向かうため階段を下りていく。
北側へ向かう途中にはより一層木々が深く生い茂った場所があり、小さな虫などが多く飛んでいた。
その中に不意に現れる、それなりに大きな池。
▲木々の中に現れる池
園内マップを見るに「ホタル池」という池だそうだ。
なるほど、夜になるとホタルが見えるかもしれない、というわけだ。
事実7月下旬頃にはホタルの鑑賞会なんかも開かれているようだが、少し時期が早かったか。残念。
しかし昼には昼の見どころもあるというもの。
池に住んでいたヤゴが成虫になってほどなくしたころなのか、あたりにはいくらか水色のトンボが飛んでいた。
▲ホタル池の近くでふらふらするトンボ
水色のトンボといえばパッと思いつくのはシオカラトンボだが、
twitterで教えてもらったところによると、こやつは胴が少し太く小さい「シオヤトンボ」という種類らしい。
世の中にはいろんな物知り博士がいるものだなぁ。