ブログ ~ 山形旅行記・瀬見温泉/鳴子温泉Day3 #9 鳴子温泉
maoP第9話:鳴子温泉
鳴子温泉にやってきた!
陸羽東線 普通 鳴子温泉行 : 堺田駅12:12 → 鳴子温泉駅12:25
鳴子温泉は兼ねてより私が訪問したかった温泉地の1つである。
秘境の地の温泉というのはやはり、それだけで心惹かれるものだ。
わくわくしながら駅に降り立ち跨線橋をくぐると、
▲下駄を履いて、か
「街を歩けば下駄も鳴子」
うーーーん、旅情そそるいいキャッチフレーズ(?)だ。
特に私のように旅情に打ちひしがれている最中の人間にとっては、この幕ですら愛おしく思える。
今度は是非とも鳴子の温泉宿にでも泊まって、温泉街を下駄を鳴らして散策してみたいものだ。
▲陸羽東線の気動車も一休み
街を訪れる者の玄関口、鳴子温泉駅。
小さな駅舎をくぐり外へ出てみた旅人の目に入ってくるのは「タクシーの料金表」であろう。
▲何とも親切で分かりやすい
鳴子温泉に来れば温泉に入る人が大多数だが、
別のところへ足を運んでから温泉に入るのも悪くはない。
このように行き先表と料金が細やかに書いてある表が、駅前にでかでかと置いてあるのは初めて見る。
、、、とはいえ、ここはやはり一旦温泉に入りたい願望が勝った。
冷えた体を温めてから別の場所に赴いて、そして宿をとっている瀬見温泉でもう1度お風呂に入る、これでいこう。
▲鳴子温泉駅
▲駅の壁には付近の観光案内が
温泉街を訪ね歩く
温泉に行くため駅を離れ、温泉街へと歩みを進める。
するとここがこけしの名所であることを早速アピールするかのように『こけしがあらわれた!』
▲こけしがポールの役割
こけしのお顔、ちょっとホラー感あるわね。。。
こけしを尻目に坂を上がると、
▲鳴子温泉街、昼は活気あふれる
鳴子温泉の商店街が現れる。
「昼は」と書いたのは、この商店街、15時を過ぎるとほとんどが店じまいをしてしまうのだ。
お土産屋さんは15時以降も空いているところがちらほらあるが、
特に飲食を楽しむならばお天道様が真上にあるうちにあれこれを済ませたい。
とはいえ、やはりお土産をあれこれと買いたいならここに宿を取るのが一番だろう。
そんな温泉街からさらにもう少し坂を上がると、私の目当ての温泉が現れる。
今回入る温泉は「鳴子温泉 早稲田桟敷湯」である。
▲鳴子温泉 早稲田桟敷湯
鳴子温泉には2つの公衆浴場がある。
1つはさらにさらに坂を上った先にある「滝の湯」という浴場、そしてもう1つがここ早稲田桟敷湯なのだ。
早稲田の名前がついている理由は、早稲田の学生のボーリング調査でこの温泉が発掘されたからだという。学生すごいな。
入口と、中に入ってからの道のりがちょっと分かりづらいが、
背の低い扉をくぐり階段を下っていくと、ロッカーのあるエントランスにたどり着ける。
入浴料とタオル代を券売機で支払い、係の人に手渡し。交換でタオルをもらい男湯へ。
中にはたくさんの人がいたので写真は撮れなかったが、
お湯が温かく、いやなかなか熱く、半身浴から徐々に体を慣らして真髄まで温める。
先程まで極寒の地にいたから(8話参照)、急激な体温変化も相まって
そのまま沈没してしまいそうな、どうにかなりそうなくらいそれはそれは最高の温泉だった。
近くには大小様々な足湯があるが、どれも比較的温度は高い。
その中でも比較的ぬるめのお湯で入りやすいのが「手湯」である。
足湯は足だけ入る温泉。そのまんま、手湯は手だけ入る温泉である。
▲手湯。初めて見た
寒さで手先が冷えやすいこの時期にこそぴったりの温泉である。
タオルを持参して、のんびり手を温めたい。
▲猫も観光客には驚きもしない
鳴子温泉神社
温泉街からちょっと外れた場所に佇む、鳴子の「温泉神社」。
837年の噴火により噴出した温泉を鎮めるために建てられた、由緒ある神社だそうだ。
▲鳴子温泉神社、入口
この神社、滝の湯の脇から上がることができるのだが、
その階段がなんとも急で、おまけにこの時季はところどころつるつるになっておりかなり登るのに苦労した。
▲鳴子温泉神社の階段。恐ろしく急
足元を滑らせれば人生終わりである。
旅の途中でお陀仏になるのなら正直本望だが、こんな易々と仏になりたくはない。
雪の積もった手すりに手を掛けながら慎重に階段を上がると、立派な鳥居と神社が現れた。
▲登り切った先の荘厳な鳥居
▲そのまま本殿へ
鳥居の前で一礼、そのまま本殿へ足を運び、お賽銭を入れて二礼二拍手びしっと一礼。
この神社の伝来は子だくさん、安産、子の成長とか。
別に男が参拝してもあまり意味があるものではないかもしれないが、とはいえど男が参拝していけないルールもない。
授かれるものはなんでも授かっておいて損はないと思うのだ。