ブログ ~ 山形旅行記・瀬見温泉/鳴子温泉Day2 #5 新庄の街探検
maoP第5話:新庄の街探検
新庄の風の赴くまま
陸羽東線 普通 新庄行 : 瀬見温泉駅10:50 → 新庄駅11:11
旅は2日目。
例によってほとんど当日の旅程を決めない行き当たりばったりの旅を敢行する私は、とりあえず新庄の街に出てみることにする。
瀬見温泉から陸羽東線に乗り、約20分。
一面銀世界の山間を抜け、列車は新庄駅に到着。
駅のコンコースにはいくつか催し物が展示されていた。
▲新庄まつりの山車
▲臨時観光列車、とれいゆを偲ぶ掲示板
臨時列車が出ているなら乗ってみようかと思ったが、
このとれいゆは2週間前の予約が必要らしいのであえなく断念。
外に出てみればなんとも心地よい風が私のそばを通り抜けていく。
この直後の列車で山形の市街へ出てもよかったが、この風で私は新庄の街を探検することを決断した。
まさに風の赴くまま、であるな。
▲新庄の案内板
新庄駅にほど近い場所に立てられている案内板を見てみると、
どうやら新庄の商店街を丸ごと観光地として活用しようとしているようだ。
なるほど、それは見てみない手はないな。
、、とはいえ、ここはまず一番遠いところにある「最上公園」へと行ってみることにする。
江戸時代入ってすぐに建てられた新庄城。
江戸時代の終わりに取り壊され、今では跡地となっているが、最上公園として整備されているのだという。
早速最上公園の方へと歩いていると、新庄城の二の堀を示す碑が現れる。
▲新庄城二の堀跡
とはいえ、雪に埋もれてその遺構を確認することはできず。
なんとなーく嫌な予感を感じつつ、引き続き公園を目指す。
▲最上公園入口。雪壁が、、、
最上公園の入り口に到着。雪に閉ざされているな。
ちなみに真正面に見える神社は「戸澤神社」という。
▲戸澤神社の鳥居と新庄城の案内板
神社にもう少し近づいてみると、新庄城の案内板が。
しかし案内板も雪に埋もれて近づくことも難しい。残念賞。
雪に埋もれた御伽噺
新庄の商店街では、3つの通りにそれぞれ御伽噺が展開される面白ワールドを展開している。
新庄は民話の宝庫となっており、語りても数多いるのだそうだ。
まず最上公園へ繋がる道では「こぶとり爺さまとおり」。
そう、子供の頃聞いたことであるだろうこぶとり爺さんのお話のそれである。
▲こぶとり爺さまとおり
あらすじは各々調べて頂くとして、その物語がモニュメントに記されて通りに配置されているのだが、
その肝心の物語はといえば、まぁ最上公園があのあり様なので
▲雪に埋もれて見えない1
モニュメントのほとんどが雪に埋もれてしまっていた。
こぶとり爺さまとおりに入る直前の交差点を右に行くと「鴨とり源五郎とおり」へ。
この物語は最上地方に伝わるローカル民話のようだ。
調べてもこの通りのことしか出てこないのでなかなか知名度は低そうであるが(失礼)、
果てさてどんな物語なのか、、、
▲雪に埋もれて見えない2
知ってた。
碑がちゃんと見える時期に訪れて物語をしっかり堪能しなおそう。
ちなみにその先には「笠地蔵とおり」がある。
こちらはかろうじて笠地蔵の姿をカメラに収めることができた。
▲雪に埋もれた笠地蔵
源五郎のとおりの反対側は「かわうそど狐とおり」。
こちらも、まぁお察しの通り
▲雪に埋もれて見えない3
かろうじて狐のまわりだけが除雪されており、姿を見ることができた。
新庄の御伽噺を堪能したいときは雪がないときに訪れよう。
さぶん 手打ちそば
このままでは完全に新庄市消化不足なのであるが、しっかり堪能できたこともある。
先程の看板の左上にでかでかと記されていた「おそば」である。
最上川流域ということもあって良質な水により美味しいお蕎麦ができるようで、街の名物の1つになっているのである。
今回そんな新庄で訪れたのは手打ちおそばの「さぶん」さん。
▲さぶん入口
入口が若干分かりづらいところにあって、
一般住宅かと思いきや実はお店の入り口だったみたいな門構えをしている。
中に入り席に案内され、おばちゃんが温かいお茶を持ってきてくれた。
早速メニューを拝見。
▲美味しそうなお蕎麦が並ぶ
鴨せいろとか色々気になるものはあるが、
まずはベーシックのお蕎麦を食べてみようということで「手付きもりそば」を注文。
備え付けのテレビで北京オリンピックの様子を見ながら待つこと10分。
▲手付きもりそば
このお蕎麦、弾力が凄まじいのである。今まで食べたお蕎麦の中で間違いなく一番もちもちなのだ。
天ぷらもほかほかほくほくで温かく、
おつゆも程よく甘くてそばに染み込み、いいアクセントになる。
最高の最上のお蕎麦、ごちそうさまでした。