ブログ ~ 北陸風雪紀Day2 #7 天候七変化
maoP第7話:天候七変化
初・石川県
大雪の中ではあるものの白川郷の探訪を無事に終え、ほっと一息、満足の私たち。
白川郷からは金沢に向けてバスが直行しているが、実はかなり本数が少ない。
一通り観光してからバスに乗ると考えるとだいたい正午以降のバスになるだろうが、
そうなると使えるバスは平時で2本、訪問時は1本しかない。
その1本が12時20分出発の便という、どこぞの廃線になった鉄道の終電レベルに早いのである。
※平時は15時55分発のバスがあるのである程度マシ。
とはいえこれを使わないことには金沢に行けないので、白川郷の探訪時間も必然的に短くなってしまったというわけ。
じゃぁ金沢から白川郷に入って高山に抜ければよかったのではないかと。
いやぁ、世の中、バスの時刻表だけを見て旅行ができたら苦労しないですってよ。
白川郷で買ったお土産を鞄に詰め、そんな鞄と同じくらいぎゅうぎゅうの待合室で待つこと十数分。
金沢行の北陸バスが滑り込んできた。
▲金沢行の北陸バス
ちなみにこのバス、私たちが乗り込んだときは事前予約制であった。
ネットから予約できるので、先にしっかり情報を確認しておくべし、であるな。
バスは満席の状態で白川郷を出発。揺られること1時間と少し、私は金沢の街に入ったときの大きな音で目が覚めた。
バスの天井に、おそらく大粒の雹が打ち付けているのである。
思わずほぼ同時に起きた友達と顔を見合わせ、
「これ、金沢観光大丈夫か」
で意思疎通。
そのままバスは金沢駅前のバスターミナルへ滑り込んだ。
街中を通っているうちに雹は降り止み、私たちの心配は杞憂であるかのように思えた。
▲金沢駅前の鼓門
▲金沢駅
やってきたぜ、初の石川県!
近江町市場寿し
先程は雹が打ち付け、一旦止んだと思ったら今度は霧雨のような小雨のような。
ホテルにチェックインするにはまだちょっと早い13時半。
お昼をまだ食べていなかった私たちは、Twitterのフォロワーよりお勧めされたお店へ行くため、近江町市場へ向かう。
近江町市場へは金沢駅からバスが出ているが、正直どれがどれだかさっぱりわからん。
幸い市場へは歩いて10分程度なので、ここは金沢の街を見てみつつ市場へと向かう。
▲近江町市場入口
しかし時間がちょっと遅かった。
お勧めされたお店は本来15時closeで、食材が切れたからか既にお店を閉じてしまっていた。
そこで別のお店を探して市場の中を練り歩くと、
▲近江町市場寿し
「近江町市場寿し」というこれまた美味しそうなお店が現れる。
迷っていても仕方ないので暖簾をさっさとくぐり店内へ。
店内でスーツケース等の大荷物を棚に置かせてもらい、入口すぐ近くの席に案内される。
品書きを眺め、私はまず三色丼を注文。
▲三色丼とのどぐろのあら汁
三色丼の鮮やかな色、なんと美しい。
そしておまけ?でついてきたのが、金沢の特産ともいえる「のどぐろ」の粗汁。
のどぐろはそれはそれで食べてもよかったが、高級魚がこういう形で付いてきたのであればありがたく頂戴しよう。
しかしこれだけでは足りない私たちはさらに追加で注文する。
▲人気3点盛
中落ち、甘エビ、そしてアジから成る、人気3点盛!
昨日の飛騨牛に続きなんと豪勢なっ。(3話参照)
煽り煽られ雹霰
時間も丁度良い具合になり、ホテルへと向かう。
近江町市場を出たときは天気は落ち着いていたが、ホテルの手前で暴風が吹き荒れ私たちの行く道を阻む。
朝から動きっぱなしだったし、悪天候も重なり身体的にも精神的にも疲弊。
チェックイン後、雨のにおいにまみれたジャンパーを干して、さっさとお風呂に入る。
その後は夕方にかけて私たちは落ちるように昼寝をかまし、起きたら18時を回っていた。
このまま金沢で何もしないのはもったいない。
同行する友達と相談し、次の目的地をひがし茶屋街へと定める。
兼六園や金沢城などと一緒に、外すことのできない金沢の有名スポットだ。
ホテルを出た直後は一切何も降っていなかった金沢。
これは丁度いいタイミングか、と思ったのもつかのま、ものの数分であっという間に雹が降りしきる大荒れの天気に。
まったく、なんだってんだこの街はっ!
▲読めない天候に振り回される
金沢の駅に移動し、ここではちゃんとバスを使う。
ひがし茶屋街は循環バスに乗って「橋場町」バス停で降りるのが一番近道である。
バスに乗車中も降ったり止んだり。私たちが下車することには丁度止んでいるとよかったのだが、、、
望みは叶わず。
▲浅野川大橋
▲浅野川
雹やら霰やらが混じり、道は大粒の砂糖を撒いたかのように。
金沢を訪れて一番ひどい天候状態であった。
果たしてひがし茶屋街、無事に探訪できるのか。。。