ブログ ~ 北陸風雪紀Day2 #5 豪雪白川郷・前編
maoP第5話:豪雪白川郷・前編
除雪車出動
ここまでの4話で高山訪問を書いてきたが、
ついに高山の街を後にし、向かうは今回の旅のメイン、白川郷。
高山からはバスで約50分ほどの旅路となる。今回のバスであれば8時50分に出発し、9時40分に到着の予定であった。
但しこれはあくまで予定時間であり、雪の状況により左右されるのでそのあたりは要注意。
濃飛バス:高山濃飛バスターミナル8:50 → 白川郷(荻町)9:40予定
そして今回まさにその「予定時間が大幅に遅れるであろう」状況にぶちあたった。
バスは国道158号を西に、白川の集落に向かって走っていくが、
途中の道路の雪が深すぎて、ついに除雪車が出動したのである。
▲除雪車が道を除雪していく
確かに高山の市街でもそれなりに雪は降っていて積もっていたが、
ちょっと山に入るだけでこれだけの豪雪になるとは、さすが山間の地域といったところか。
除雪車を抜かすことは厳禁なので、その後ろをバスや自動車たちはのんびりと進んでいく。
▲飛騨清見IC
除雪車は15分ほど除雪に駆り出された後、ICの手前の脇道に逸れて止まり、私たちに道を譲った。
写真は飛騨清見ICを上から見た車窓であるが、まさに一面の銀世界である。
そして下道に戻りしばらく進み、さらに雪は深くなっていく。
▲国道156号を進むバス
まさに豪雪地帯という単語が似合う、そんな場所だ。
白川郷にやってきた!
結果的にバスは15分程の遅れで済み、10時前に白川郷のバスターミナルに到着した。
私は北海道出身だから並みの積雪では驚かないが、それにしてもかなりの降雪量と積雪量であった。
そして雪が重たいから上着にあっという間に降り積もって真っ白になる。こりゃぁすごいぜ。
バスターミナルも除雪車がひっきりなしに往復し、雪を排雪していた。
▲白川郷にやってきた!
白川郷のバスターミナルは非常に小さなもので、
30人程度が入れは待合室はぱんぱんで立つところもごくわずかなくらいになる。
ただ雪をしのぐためのビニールカーテンのようなものが設置されており、
このため待合室までは直接雪が吹雪いてくることはないという設計だ。
そんな待合室ではパンフレットを無料でもらえるし、ロッカーもかなりの数配備されている。
大きな荷物を持っている場合は、というかその場合がほとんどな気もするが、
そういったときは荷物はロッカーに預けてしまうといいだろう。
時にこの白川郷、
いわゆる観光地として訪れるような場所は実はかなりエリアとしては狭くて、
端から端まで歩いても1km程度しかないのである。
もちろん街はずれのカフェに行きたいとか、展望台に上るとかそうなった場合はもう少し距離が増えるが、
それでも歩く距離としてはそこまで多いものではない。
▲白川郷のメイン通り
そんな白川郷から、今回は前編で合掌造りをまず紹介し、
後編で、訪問した「和田家」「明善寺」「城山展望台」の3か所を紹介しようと思う。
もちろん白川郷にはこれ以外にもたくさん見学できる合掌造りの家があるが、
ちょっと寒すぎたのと時間もそこまで猶予があるわけではないのでこれらに絞ったという具合だ。
一気に同じものを見ても正直飽きてしまうからね、今回訪問しなかった場所は別にまた訪れようと思う。
合掌造り
白川郷といえばやはり外れないのが「合掌造り」の家々の様子である。
その様子はバスターミナルを出てすぐあちこちに見ることができ、
▲合掌造りの建物、白水園
▲合掌造りの建物、土産屋こびき屋
例えば定食屋さんやお土産屋さんなんかも漏らさず合掌造りの家である。
つまり白川郷は「合掌造りの家を観光地用に改造した場所・家」という表現がしっくりくるだろう。
だから合掌造りの雰囲気のまま、ご飯を食べたり、お土産を選んだりすることができる。
▲合掌造りの家々が立ち並ぶ
逆にいえばここは
「普通に人が住んで日常生活を送っている場所」
であることを忘れてはならない。
そして使用されている茅葺は火気厳禁なので、火の使用は基本的に禁止となっている。
観光地であり観光地にあらず、マナーがより一層大事となる場所なのだ。
▲わき道も雰囲気抜群
▲日常生活が営まれている
後編へ続く!